横浜市のみなとみらい地区に、世界最大級とされる音楽専用のアリーナが新たに完成しました。その名は「Kアリーナ横浜」。特徴を詳しくまとめました。
Kアリーナ横浜に足を踏み入れると、大きさに圧倒されます。およそ2万席ある客席がステージを起点に扇状に広がっていて、天井にライトなどをつるすポイントが数多くあり、観客は多様な演出のライブを正面から楽しめるようになっています。
また、どの席にもなるべく同じいい音を届けるため、およそ200もの高性能のスピーカーが
設置されています。運営会社によりますと、音楽専用のアリーナとしては世界最大級の規模だと
いうことです。
特徴はまだまだあります。遠方から泊まりがけで訪れる人がいることも想定して、施設の内外におよそ6000ものロッカーが設置されていて、多くの人が荷物を預けて音楽を楽しむことができます。
さらに、床には強固で汚れにくい素材を使っているため、大型の車両で直接乗り入れることができるなど、会場の設営にかかる時間を短縮することもできます。
運営会社によりますと、開業初日の9月29日からことし12月までの日程のうち、海外のアーティストも含めた公演の予定でおよそ8割が埋まっているということです。
運営会社の佐藤繁 会長
横浜をエンタメの街にすることを意識してつくりました。すごい音を感じてほしい。
地元・横浜市では、アリーナの開業をきっかけに、みなとみらい地区のさらなる活性化につなげようとしています。開業初日から3日間、横浜ゆかりのアーティスト「ゆず」の公演が行われるのに合わせて、市はさまざまなイベントを行います。
みなとみらい地区のシンボルの観覧車にゆずの公式キャラクターを映し出したり、JR桜木町駅前で地元の管弦楽団がゆずの楽曲を演奏したりするなど、公演で訪れた人たちにまちを巡ってもらう
仕掛けです。
横浜市 山中竹春 市長
アリーナ誕生を機に多くの人に横浜の街にお越しいただけると思う。公演の前後に楽しんでもらえるよう回遊促進を図っていきたい。