新型コロナウイルスや、インフルエンザの感染が拡大しています。
横浜市内では夏休み明けに、小中学校の学級閉鎖が急増。
学校現場では危機感が高まっています。
新型コロナウイルスについて、9月4日からの1週間、神奈川県内の1医療機関あたりの新規の感染者数は21.43人と、4週連続で最多を更新しました。
新型コロナと同時にインフルエンザの感染も拡大していて、同じ期間の1医療機関あたりの感染者数は5.45人と前の週の2倍に増えました。
神奈川県内の1医療機関あたり新規感染者数
8/28~9/3 | 9/4~9/10 | |
新型コロナ | 20.33人 | 21.43人 |
インフルエンザ | 2.74人 | 5.45人 |
横浜市立の小中学校や特別支援学校などでは、9月10日時点で新型コロナによる学級閉鎖が58クラス。
インフルエンザでは、44クラスが学級閉鎖となりました。
新型コロナ感染拡大前、2019年9月の1か月間では、インフルエンザの学級閉鎖はあわせて6クラスでした。すでに7倍以上になっています。
横浜市の港北小学校では9月4日の週、インフルエンザのため、1年生のクラスで学級閉鎖が行われました。
教員にも感染が相次ぎ、ほかの体調不良も含め、常勤42人のうち7人が欠席する事態になりました。
こうしたことを受けて、学校では12日臨時のホームルームを開き、担任の教員が子どもたちに、
▼手洗いを徹底することや、
▼大人数で活動する際には、大きな声で話さないことや、距離をとることといった、
感染対策を呼びかけていました。
この学校では窓を開けて換気を行うとともに、新型コロナ対策で市が配備した、二酸化炭素の濃度を計測する装置を、引き続き使っています。
また、マスクやティッシュを捨てるため、ふたのついた専用のゴミ箱を設けています。
10月には運動会が予定され、9月は子どもたちが集まって練習などをする機会多いということです。
取材した12日には、全校生徒で運動会に向けて校庭の草むしりや石拾いを行い、終わったあとはせっけんで丁寧に手を洗っていました。
4年生の女子児童
運動会の練習が始まるのが楽しみです。運動するときはマスクを外すけど、消毒をしたり、気を抜かないでコロナやインフルエンザの対策をしたいです。
いまは感染が増えているので、『身体的接触を回避する』とか『大声ではしゃべらない』といったことを徹底していきます。
感染防止一辺倒ではなく、通常時の対策と、『流行期』と捉えての感染防止対策を、メリハリをつけて子どもたちに伝えていきたいです。