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東急東横線 日吉駅近くの線路で発煙 6時間の運転見合わせ

  • 2023年05月31日

5月31日午前、東急東横線の日吉駅近くの線路で煙が上がっているのが確認されました。
このため、東急東横線や目黒線など3つの路線が運転を見合わせました。
午前11時すぎにいったん全線で運転を再開しましたが、直後に再び発煙が確認され、3つの路線は神奈川県内の一部の区間で、午後2時半まで運転を見合わせました。

東急電鉄は6月16日、記者会見を開き、電圧が異なる2つのレールのつなぎ目がショートしたことが原因とみられると明らかにしました。

8時半 日吉駅近くの線路で煙

異常が見つかったのは午前8時半ごろでした。
東急電鉄によりますと日吉駅に停車中の電車の運転士が駅構内の線路から煙が出ているのを見つけました。

画像提供:東急電鉄

発煙部分の写真です。
レールのつなぎ目の周辺が、黒く焦げています。

このため、神奈川県内を走る東急線が以下の一部区間の上下線で運転を見合わせました。

東急東横線:武蔵小杉駅から菊名駅の間

東急目黒線:武蔵小杉駅から日吉駅の間

東急新横浜線:日吉駅から新横浜駅の間

朝の通勤・通学の時間帯の見合わせで、東急線の各駅は混雑する様子が見られ、多くの利用客が影響を受けました。
改札の前では、電光掲示板を確認したり、携帯電話で連絡を取り合ったりする人の姿が見られました。
タクシー乗り場も混雑しました。

50代男性(日吉駅前)
駅に来たら構内に入れず、改札の外に人があふれていました。都内の会社にタクシーで出勤していいか、確認しているところです。タクシー乗り場も混んでいてすぐにつかまりそうになく困っています。

11時5分 運転再開もまた発煙

安全が確認されたとして、午前11時5分にいずれの路線とも運転を再開しました。

しかし東急電鉄によりますと、再開した直後、日吉駅近くの線路内の同じ場所で、ふたたび煙が出ているのが確認されたということです。
3つの路線は引き続き運転を見合わせました。

午後2時半 運転再開 17万人超に影響

午後2時半ごろ、3つの路線とも運転を再開しました。
復旧にむけて日吉駅の線路の一部を切断する作業を行った結果、 東急新横浜線と東急東横線との直通運転は終日、中止するということです。
東急電鉄によりますと、運転の見合わせで423本が運休し、およそ17万1800人に影響が出ました。

原因は2つのレールのつなぎ目がショート

東急電鉄は6月16日に会見を開きました。
このなかで、煙が出た場所は、東横線と新横浜線のレールのつなぎ目部分で、ことし3月から東急電鉄と相模鉄道の相互直通運転を開始するのに合わせて新たに作った箇所だったことを明らかにしました。
東横線と新横浜線は、レールに流れる電圧が異なっていて、この影響で、列車が通過する際に火花が断続的に発生し、ショートしたとみられるということです。

6月中にすべての点検終える予定

電圧が異なるレールをつなぐ場所は、ほかにも8か所あるということです。
東急電鉄は、6月中にすべての点検を終えたいとしています。

東急電鉄電気部 藤江努 統括部長
「改めておわび申し上げます。再発防止を徹底し、安全運行に努めていきます」

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