新型コロナ対策としてのマスクの着用が個人の判断に委ねられたことを受けて、横浜中華街では、13日から観光客へのマスク着用の呼びかけは取りやめました。
一方、店舗では引き続き、マスクを着用したうえで接客しています。
中華街の飲食店や土産物屋で作る「横浜中華街発展会協同組合」の石河陽一郎副理事長に、3月13日以降の対応について聞いてきました。
▼観光客には?
石河 副理事長
「中華街を訪れる観光客にマスクの着用は呼びかけません」
▼お店側の対応については?
石河 副理事長
「従業員については利用客の安全・安心のためにマスクの着用を続ける」
13日、中華街にある店を訪れて様子を取材しました。
中華料理店の店長は、これまで掲示していたマスク着用を求めるチラシや立て札を取り外しました。
また、感染予防のための客どうしの間の仕切りの板も撤去されました。
一方で、この店では次のような対応を決めました。
・アルコール消毒液を入り口やテーブルに置いて客に手や指の消毒を呼びかける
・店の従業員は調理や接客の際にマスクを着用する
店長の片桐孝明さん
「利用客がマスクなしでも安心して料理を楽しんでもらえるよう、調理したり、料理を提供したりする際、店側はマスクをつけたいです。今後、来店するお客さんには、マスクをつける人とつけない人が出てくると思います。そのどちらも不安を抱かないようにしていきたいです」
13日の横浜中華街。
マスクをつけていない人の姿はまばらでした。
多くの人はこれまでと変わらず、マスクを着用して観光を楽しんでいました。
マスクをつけて観光していた3人に話を聞きました。
18歳の女性(茨城県から)
「1度、新型コロナに感染しているので、もう絶対に感染したくないと思って着用しています。感染者数が減っていてもまだ不安が残ります」
18歳の男性(茨城県から)
「マスクが習慣となっていて外そうとは思いませんでした。マスクをつけていない顔を 見せるのも恥ずかしいと感じています」
40代の女性(神奈川県鎌倉市から)
「子どもがいるうえ、仕事もあるので、感染予防のために当面はマスクをつけたいと思っています」