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茅ヶ崎市 55歳男性殺害事件 容疑者を逮捕

  • 2023年01月10日

2022年12月20日、茅ヶ崎市中海岸の住宅でこの家に住む55歳の会社員の男性が刃物のようなもので刺されて死亡しました。警察は殺人事件として逃げた男の行方を捜査し、12月22日の夜、50歳の容疑者を殺人の疑いで逮捕しました。

急展開 50歳の容疑者を逮捕

逮捕されたのは、住所不定の50歳の容疑者です。
事態が動いたのは事件から2日後の12月22日の夕方でした。
午後4時半ごろ、現場から80キロあまり離れた千葉県の茂原警察署に突然、容疑者が現れます。
そして、警察署の2階にある刑事課を訪れ、落ち着いた様子で「茅ヶ崎の事件を知っていますか。私がやりました」と話して出頭しました。
このとき、警察署の駐車場には逃走した際に使ったとみられる車が止まっていて、この車を自分で運転して警察署まで来たとみられています。

その後、神奈川県警の捜査員によって茅ヶ崎警察署まで移送され、午後10時20分すぎに殺人の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、容疑を認めているということです。

これまでの捜査で判明していること

現場の住宅

警察によります、自宅を訪ねてきた容疑者と玄関先で応対していたところ、刃物のようなもので襲われたとみられています。
頭など上半身に複数の傷を負っていました。
12月22日に死因を詳しく調べた結果、胸などを刺されていて、失血死だと分かりました。
妻は弁護士を通じてコメントを出し、「突然のことで悲しみに暮れていますし、混乱しています。どうか、そっとしておいてください」などとしています。

事件の詳しい経緯は

現場の住宅

現場は、観光地としても知られる茅ヶ崎市の海水浴場や、市営球場などに近い閑静な住宅街です。
 細い道が入り組んだ住宅街の一角に建つ住宅のインターフォンが鳴らされたのは、12月20日の午後1時ごろでした。
訪ねてきたのは1人の男で、この家に住む男性が応対するため1人で玄関に向かいました。
玄関先で応対したところ、男から刃物のようなもので襲われました。
その後、妻が夫の様子を玄関まで見に行くと血を流して倒れているのを見つけ、午後1時13分、「夫が包丁で刺された」と110番通報しました。
このとき男はすでに逃げたあとでした。
その4分後の午後1時17分には、異変に気付いたすぐ近くに住む男性も110番通報をしています。警察によりますと、通報したこの男性は玄関のドアが開きっぱなしになり、玄関先で血だらけになって倒れているのを目撃したということです。 

レンタカーで大阪から訪れたか

現場の住宅の南側には、野球場やテニスコートがある市営の公園の駐車場があり、日中は自由に利用できるようになっています。
また、その先には海岸沿いを走る国道134号線があり、西は小田原方面、東は鎌倉方面にそれぞれのびています。
警察によりますと、容疑者は大阪ナンバーのレンタカーで千葉県の茂原警察署に出頭したということです。
捜査関係者によりますと、容疑者はこの車で大阪から茅ヶ崎市の現場の近くまで訪れ、事件のあともこの車を使って現場から逃走したとみられています。

逮捕を受けて周辺の住民から安堵の声

事件後の登校の様子

現場近くに住む70代の女性
「普段は静かなところで、まさか事件が起こるとは思っていなかったので不安でしたが、
 容疑者が捕まって安心しました」

現場近くに住む40代の女性
「子供たちの登下校の見守りをしていたので心配してましたが、容疑者が捕まったと聞いて安心しました」

2人の関係性と今後の捜査の焦点

警察は交友関係を中心に捜査を進めていましたが、捜査関係者によりますと、男性が営む不動産関連の会社について調べるなかで容疑者との関わりが浮上していたということです。
そして防犯カメラの映像なども容疑者と特徴が一致したということです。
また、関係者によりますと容疑者は男性が所有する大阪市内のマンションに入居していましたが、数年にわたって家賃を滞納したとして、民事裁判になっていたということです。
警察は容疑者が裁判などをめぐって不満を募らせた可能性もあるとみて、動機について詳しく調べています。

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