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逗子市長選 現職と元市長の一騎打ち

  • 2022年12月05日
逗子市役所

任期満了に伴う神奈川県逗子市の市長選挙は、11日投票が行われ、現職の桐ケ谷覚氏が2回目の当選を果たしました。

現職の桐ケ谷市が当選

逗子市長選挙の開票結果です。

▼桐ケ谷覚、無所属・現、当選。1万9514票。
▼長島一由、無所属・元。5726票。
自民党、立憲民主党、公明党が推薦した現職の桐ケ谷氏が、元市長を抑えて2回目の当選を果たしました。桐ケ谷氏は73歳。地元で工務店を経営し、市の商工会の会長などを経て、前回・4年前の市長選挙で初当選しました。

桐ケ谷氏
これまでの財政再建を果たした実績を、市民の皆さまがご判断されたものと思う。2期目はまず子育てしやすい環境を整えたい。さらに、運転免許を返納したお年寄りの暮らしを維持するため、公共交通機関を使う際の支援を検討したい。

立候補したのは

逗子市長選挙に立候補したのは、届け出順にいずれも無所属で、元逗子市長で衆議院議員を務めた長島一由氏(55)と、2期目を目指す現職で、自民党、立憲民主党、公明党が推薦する桐ケ谷覚氏(73)の2人です。

自然豊かで別荘地として発展

逗子市は三浦半島の西側の付け根に位置し、都心から電車でおよそ1時間。
海と山に囲まれ自然豊かで避暑地や別荘地として発展してきました。
ことし2月に亡くなった石原慎太郎氏が一時期を過ごしたゆかりの地で、芥川賞を受賞した「太陽の季節」の舞台にもなりました。

進む高齢化

人口はおよそ5万7000人。
減少傾向が続く一方、高齢者は増えていて、高齢化率はことし1月時点で32.2%と、県全体の25.8%を上回っています。
財源の余裕度を示す「財政力指数」は2020年時点で0.86と県内33市町村の平均の0.92を下回り、9番目に低くなっています。

市長選挙の投票率は、前回4年前は47.46%、過去最高は昭和62年の76.14%、過去最低は昭和32年の34.74%です。

立候補者した2人の主張は

▼現職の市政運営への評価

長島氏

この4年間で保育料や国民保険料など公共料金が値上げされている。異常な物価高の中では、公共料金はできる限り値上げせずに財源を確保すべきだ。私の8年間の市長時代には、公共料金はほとんど上げることなく、税金の無駄使いを徹底的に排除することで財源を確保できていた。

桐ケ谷氏

1期目は財政再建を1丁目1番地として取り組んできた。一時1億円にまで減った財政調整基金の残高を23億7千万円にまで増やし、公共公益施設整備基金も含めると市の貯金額は33億7千万円と過去最高となった。新型コロナウイルス対応でもワクチンの接種券を年齢の高い順に届けることで混乱なく接種を進めることができた。

▼逗子市長として特に取り組みたいこと

長島氏

まずは市政運営の透明性を高めるため、市長が政治献金を自粛する条例を作るとともに、市長のボーナス査定も市民に決めてもらう。そのうえで市長時代に取り組んだ『正規職員半減化構想』を再開して人件費を削減し、公共事業発注の競争性を高め税金の無駄使いを排除して、財源を確保する。そして子育て、教育、福祉に重点的に投資して、高校3年生までの医療費、学校給食費の完全無償化、逗子市公営塾の設置、救急病院の誘致などを実現する。

桐ケ谷氏

2期目は子育て世代の流入を増やすべく子育て支援に全力投球したい。具体的には周辺自治体と比べて少ない妊産婦健診の補助額の2万円増額、高校3年生までの医療費助成の拡大、民間企業と連携した体験型学習施設の機能を拡充、豊かな自然を生かした様々な海遊びや山遊びに直結できるプラットフォーム作りなどを行いたい。さらに、学校の教員の負担軽減策にも積極的に投資し、出産から育児、教育に至るまで切れ目のないサポート体制を構築する。

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