“指でおこなうリアルサッカー”
おはじきサッカーはふたりのプレーヤーによって、おはじきのテクニック、戦術、素早い判断を駆使して行われる魅力的なテーブル・サッカー・ゲームです。テレビゲームにはない、バーチャルではない、現実があります。(日本おはじき協会公式HPより)
日本ではおはじきサッカーの競技人口が150人程ですが、世界には愛好家が500万人以上おり、ワールドカップも開かれます。おはじきサッカーの魅力を、日本おはじきサッカー協会会長の鴻井建三さんに聞きました。
「おはじきサッカーのだいご味は “世界と戦える” という点です。若いうちから世界に飛び出してほしいなと思います。」
おはじきサッカーのワールドカップを目指す若きプレーヤーがいます。中学2年の森大護(だいご)くんです。2人の弟と共に3年前から競技に夢中です。
おはじきサッカーは、はじいた時のスーって進む感覚が好きで、自分の成長もおもしろくて、どんどんのめり込んでいきました。
公式戦に向けて日々練習する大護くんですが、距離のあるボールにおはじきを当てるロングアプローチが苦手です。そんな大護くんに、鴻井さんが独自の練習法を伝授します。それは・・・・
“伝授された練習法”
指に線を引くことでボールへの方向を意識します。指とおはじきとボールのラインが一直線になることを確認しながら、繰り返しロングアプローチの練習をします。
猛練習の末、大護くんは見事に苦手なロングアプローチを克服しました。公式戦では練習の成果を出せるのでしょうか!?
公式戦の出場者は8人ですが、国際大会経験者ばかりのつわものぞろいです。大護くんの初戦は、なんと、弟の一心くんとの兄弟対決になりました。ともに練習してきた仲ではありますが、兄の面目にかけても負けるわけにはいきません。真剣勝負の末に“大護くん”が勝利しました。
最後はワールドカップ2回出場、元日本ランキング1位の強敵に挑戦です。大護くんは果たして強敵を倒すことができるか!?
序盤から果敢に攻める大護くん。練習してきたロングアプローチも決まります。
大護くん、その流れから先制点を取りました。しかし、そのあとは立て続けに3失点。5位で大会を終えました。元王者の壁は厚かった。
この先はもっとちゃんと練習して勝てるようになりたいです。もっと強くなってワールドカップに出てみたいです。
これからも、大護くんの挑戦は続きます。 (取材者:横浜局 駒井隆介)