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不登校児の保護者支援 学校とのやり取りの文書形式作成 川崎

  • 2022年04月06日

新年度がスタートしました。学年が上がり、担当教員が入れ替わるこの時期は、不登校や学校への行き渋りをする子どもたちの親にとっては、精神的な負担が大きい時期だといいます。不登校の子どもを支援している川崎市の団体が、保護者と学校とのやり取りがスムーズになるための文書のフォーマットを作り、インターネットで公開しています。

この文書のフォーマットを作ったのは、川崎市高津区で不登校の子どもを支援する「多様な学びプロジェクト」です。先月、全国の不登校児の保護者などに行った調査で、欠席連絡など学校とのやりとりがスムーズにいかずに困っている保護者が多いことがわかったということです。

回答を寄せた親からは、「出欠連絡はとにかく辛かった。朝から落ち込む日々だった。連絡の度に辛くなる自分がいて娘を受け入れていないのではと自分が嫌になった(30代・小6の親)」とか、「欠席理由を毎回聞かれて答えるのが大変だったが、登校するときだけ連絡するように変えてもらい精神的に楽になった(40代・中1の親)」など、出欠について学校に連絡する際の負担について多くの意見が寄せられたということです。

そのため、団体では保護者の心理的な負担を減らそうと、子どもの出欠や配布物の受け渡し方法など必要事項を書き込めば、学校にそのまま提出できる文書のフォーマットを現役の教員のアドバイスも受けながら作り、インターネットで公開しています。

文書のフォーマットを作成した「多様な学びプロジェクト」代表 生駒知里さん
「子どもが不登校になると、多くの保護者は子どものケアと学校とのやりとりで混乱する。学校への希望を整理するきっかけになればと思う」

文書のフォーマットは団体のホームページから無料でダウンロードできます。
【URL】https://www.tayounamanabi.com/single-post/pressrelease20220404

取材後記

団体では、親が学校への希望を考える際に参考にしてもらおうと、ホームページに学校とのやりとりの中で実際に困った事例とそれを改善できた事例についても掲載しています。
神奈川県の教育委員会によりますと、令和2年度に公立の小中学校で不登校だった子どもは、1万4267人と平成3年度以降最も多くなっています。親と学校が円滑にコミュニケーションをとり、子どもを、共に見守っていくための環境づくりが、いま求められていると思います。

  • 佐藤美月

    横浜放送局 記者

    佐藤美月

    2010年入局。甲府局、経理局を経て2021年7月から横浜放送局。児童福祉や子どもの学習支援などをテーマに取材。

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