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コロナ禍でも音楽を!山梨からプロ目指す女性 夢実現の舞台作る

  • 2021年10月11日

コロナ禍で逆風が続いている音楽などのエンタメ業界。大規模なライブやフェスの中止も相次いでいますが、ライブハウスなども使えなくなり成功を夢みる若い人の舞台も失われています。
こうした中、プロを目指して活動している山梨県内の若いシンガーソングライターが、夢を実現するための舞台を自分たちで作りました。
(甲府放送局/記者 宇佐美貫太)

プロ目指す22歳 コロナ禍で一変

プロの歌手を目指して音楽活動を続ける甲府市の生出優さん(22)。自分の音楽を知ってもらおうと、3年ほど前から月に数回、東京都内のライブハウスなどで歌を披露したりしてきました。

生出優さん
「小学校入ったくらいに、アニメとかネットでボーカロイドとかの曲を聴くのが、とても好きで、それから歌うようになりました。初めてライブを行った高校の学園祭で、多くの人が私の歌を聴いて感動してくれたのがとてもうれしくて、もっと自分の音楽を届けたいなと思い、ライブ活動を始めました。目標は日本武道館のワンマンライブです」

しかし、コロナ禍で状況は一変。ライブなどの予定が全てなくなりました。

生出優さん
「ライブとかの予定が全部なくなり、やっぱり今まで当たり前のように対面でやってきたライブができなくなってしまったのは、ちょっと悲しいと思いました」

ライブ配信に手応え

大好きな音楽を続けようと、コロナ禍でも活動できる方法を探した優さん。新たに始めたのが、ネットを使って歌をライブ配信することでした。

優さんは、YouTubeやインスタグラム、ツイッターなどを使って動画をアップ。すると、アプリでライブ配信を行っている会社の担当者の目にとまり、本格的にオンラインでの活動が始まりました。

当初は、観客の顔が見えないことに戸惑ったものの配信を続ける中で遠い地域の人たちにも自分の歌を届けられることに手応えを感じていったといいます。

生出優さん
「お客さんの顔が見られないとか声が聞こえないとか、自分が一方的に表現しちゃう感じになっていたので、最初はとても戸惑いました。配信アプリに出会って自分の歌を全国とか世界に届けられるということを知って、オンラインでの活動がメインになっていきました」

質の高いライブを!配信専用スタジオも

一方、プロを目指している優さんは、配信する音や映像の品質に悩んでいました。
配信時はスマホの画面1台だけで撮影し、歌を録音していたので思うように表現ができないと感じていたのです。

ライブ配信ができる専用のスタジオを設置しようと考えましたが、課題は資金集め。
そこで、スタジオに必要な機材のための資金を集めようと、ことし5月、仲間と共にクラウドファンディングを立ち上げました。
SNSなどで協力を呼びかけた結果、支援の輪が広がっていきます。

「ゆうちゃんの夢が叶いますように」

 

「Fight…fight コロナに負けない」

 

「目指せ武道館 応援してます」

 

ライブ配信を見てファンになってくれた人や、夢を応援してくれる知り合いなどから目標を上回る資金が集まりました。

そして9月、甲斐市の一角に待望のスタジオがオープン。スタジオには、撮影用のカメラを3台設置し、映像を投影するプロジェクターも用意しました。

生出優さん
「スマホ1台でやっていたときより表現の幅が広がっていいなと思います。前々から応援していただいた人もたくさんいたので、そのおかげで今ようやくスタートすることができました」

夢をかなえるスタジオに

スタジオのオープンから1週間。優さんたちは記念のオンラインライブを開きました。これまでスマートフォンで配信していた表現に比べ、音楽と映像を組み合わせるなど魅力的な演出もできるようになりました。
ライブ中は、様々な角度からパフォーマンスを見せるため仲間がカメラを切り替えます。

ライブの最中には、見ていたファンから応援のコメントも寄せられました。

「キラキラコメントありがとうございます」

 

「オープンおめでとうございますこれからも頑張ってください」

 

「ちょっとクオリティ凄いぞ。ありがとうございます」

 

 

きょうのステージができるのは本当にたくさんの人たちのおかげです。ありがとうございます。

ファンや周囲の支援を受けながら自分たちで設置したスタジオは、ライブ配信のほか、ミュージックビデオの作成などにも対応しています。優さんは、イベントができなくなっているアーティストのほか、高校生などにも使ってもらいたいと話しています。

生出優さん
「ここでいろんな人と繋がって、切磋琢磨みたいな感じで、お互いが成長できる場所になると良いよねっていう感じでいろんな人に助けてもらいながらなんですけど、でもその人たちのことも私も助けられるような感じでお互いが夢をかなえられたらいいなと思います」

  • 宇佐美貫太

    甲府放送局 記者

    宇佐美貫太

    2019年入局 警察担当を経て、行政や地域の話題などを幅広く取材

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