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コロナ禍で花粉シーズン到来 対策は大丈夫?

  • 2021年2月3日

花粉症の人にとっては悩ましい時期となりました。本格的な花粉シーズンの到来です。花粉症で目がかゆい、鼻がむずむずする…。うっかり顔を触る行為も、ことしはちょっと待って。手にウイルスが付着しているリスクがあるかもしれません。ことしは、花粉対策と新型コロナウイルス対策の2つを両立させることが必要です。
(首都圏局/記者 浜平夏子)

ことしの花粉予測 去年の1.8倍と多くなる見通し

東京都が1月に公表したことしの春に都内で飛散する花粉の予測では、花粉が飛び始める時期は、例年よりやや早い2月12日から16日ごろで、スギは3月、ヒノキは3月下旬から4月に多く飛ぶとみられています。スギとヒノキの花粉の量については去年の1.8倍と、多くなる見通しです。

花粉症に詳しい医師「例年より一段上の対策を」

コロナ禍での花粉症対策について日本医科大学大学院の大久保公裕教授に聞きました。

Q.ことしの花粉症への対策はどういった点に気を付ければいいですか?

新型コロナウイルスを意識した対応が求められます。例えば、花粉症の症状で目がかゆいと目をこすったり、鼻水が出ると鼻をかんだりすることで、手にウイルスが付着していれば新型コロナに自分が感染するリスクがあります。もし、花粉症の人が新型コロナに感染してくしゃみをした場合、周りの人に飛まつを飛ばす可能性もあります。
このため、自分のためにも周りの人のためにも、例年よりステップアップした対策が必要です。

Q.ステップアップした対策とは?

これまでくしゃみや鼻水など症状が出ても、薬を飲まずにマスクなどで対応してきた人は、花粉症の市販薬を買って服用する。これまで市販薬を服用していた人は医療機関で治療を受ける。こうした一段上の対策です。
さらに、マスクだけでなく外出する際はメガネをする。鼻をかむ際のティッシュは自分で持ち歩く。例えば、職場に置いてある箱形ティッシュはもしかするとウイルスが付着しているかもしれないので注意が必要です。使ったティッシュをそのまま捨てることがないように、袋も持ち歩くといいと思います。

職場の箱形ティッシュは注意が必要

Q.花粉症と新型コロナウイルスの症状は似ていますか?

初めて花粉症になった人が感じる、なにかだるいというのは、新型コロナの初期の症状によく似ていると思います。まずは、発熱があるかどうかを確認してください。新型コロナでは37.5度以上の発熱が症状として報告されていますが、花粉症ではそこまで発熱はしません。
また、鼻づまりがあるかどうかも1つの目安です。鼻づまりがないのに嗅覚や味覚に異常があれば新型コロナが疑われます。花粉症では鼻づまりになって嗅覚や味覚を感じにくい場合もあります。
花粉症では目がかゆいのも特徴的な症状だと思います。ただ、これまでにアレルギー性鼻炎だと思って医療機関を受診して、実は新型コロナウイルスに感染していたという事例も報告されています。わからない場合は、かかりつけ医に相談してほしいと思います。

コロナ禍の花粉対策ガイド

新型コロナウイルスの影響で人々の生活スタイルや考え方が変化する中、花粉シーズンをどう乗り切ればいいのか、日用品メーカーのエステーは専門家の監修のもと、花粉対策ガイドをまとめました。

この中ではコロナ禍の花粉シーズンは新型コロナ対策の基本、換気は空気と一緒に花粉も舞い込み自宅やオフィスで仕事をする人も例年以上につらい花粉シーズンになるかもしれないと指摘。

このため、マスクだけでなく花粉対策のメガネや市販薬など、薬やアイテムをフル活用して対策をするよう呼びかけています。

おうち花粉対策 花粉がたまりやすい場所は

在宅勤務や外出自粛で自宅で過ごす時間が増えた人は、家の中の環境にも気を配る必要があるとしています。

ガイドでは部屋の隅、カーペット、衣服を収納するクローゼットなど家のなかで花粉がたまりやすい場所を図で示し、適切に取り除くよう促しています。

“いきなり掃除機”はやめて

掃除を行う際には、花粉のたまった床や畳にいきなり掃除機をかけると、かえって舞い上げる可能性があるとしてまずは水拭きで花粉を取り除き、さっと、から拭きで仕上げる方法を勧めています。

花粉対策ガイドを監修 埼玉大学大学院理工学研究科 王青躍教授
「花粉症の人にとっては室内の換気は花粉が入り込むので悩ましいが、花粉の飛散の少ない時間帯や風向きを意識することで花粉が入り込む量を減らすことができる。家の中に花粉を持ち込まないように気をつけるほか、空気清浄機を利用するなどいろいろな技術を使って花粉症とコロナに対応してほしい」

“花粉症です”を周りに知らせる

自身もひどい花粉症だという王教授は、電車やバスなど公共の場で「花粉症です」と周りに伝わるよう、バッジやシールをつけることを勧めています。

王青躍教授
「私は電車に乗るときは“花粉症です”と知らせるバッジやシールを身につけます。くしゃみをした時、こういう自己PRがあれば、周りの人は少しは安心するのではないでしょうか。こうした気配りも必要だと思います」

花粉症の人にとっては、ただでさえつらいのに、さらに新型コロナウイルスへの対策もと言われても大変だとは思いますが、自分が感染しないため、他の人にうつさないためにも、できるかぎりの対策を心がけてほしいと思います。

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