WEBリポート
  1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. WEBリポート
  4. コロナに感染したからこそ伝えたい~大学生が語る無症状の怖さ

コロナに感染したからこそ伝えたい~大学生が語る無症状の怖さ

  • 2021年2月2日

「誰かに感染を広げていたかも知れないと思うと怖かった」
家族が感染したものの自分は症状が出なかった東京都内の20代の男子大学生は取材にこう語りました。都内では新型コロナに感染したおよそ5人に1人が無症状で、若い世代だけでなく幅広い世代に広がっているという都のデータもあります。
無症状と気づかず街に出て、感染を広めないためのメッセージです。
(首都圏局/記者 直井良介)

家族5人のうち4人が相次いで感染確認

話を伺ったのは都内に住む20代の男子大学生です。両親と2人の弟の5人で暮らしています。
年末年始で家族そろって食事をしたり、手拭きのタオルを共有したりしていました。
最初に感染が確認されたのは60代の父親でした。

1月2日 体調に異変を感じていた父親の感染確認
1月4日 家族全員が濃厚接触者としてPCR検査を受ける
1月6日 男子大学生と50代の母親、上の20代の弟の3人の感染が確認

家族5人のうち、4人が相次いで感染しました。

男子大学生
「父はだるそうな感じで、母は頭痛とけん怠感。弟は陽性とわかってから数日後に、のどの痛みなどかぜの症状が出て、嗅覚障害も出たと言っていました。保健所が大丈夫と判断するまで家にこもるしかないと思いました。とにかく早く終わって欲しいという感じでした」

いつ症状がでるのか…

家族が症状に苦しむ一方で、男子大学生はまったくの無症状でした。
「自分もいつか症状が出るのではないか」
漠然とした不安を抱えながら自宅療養を続けました。なるべく家族別々の方が良いと考え男性と弟はホテル療養を希望しましたが、無症状だったからか、弟だけがホテル療養となりました。

男子大学生
「ほんとうに症状がなくてかかる前と特に変わりませんでした。けん怠感も含めて、風邪らしい症状はまったくなかったです。でもある日、運動不足を心配して体を動かしたら左胸あたりが一瞬痛くなったんです。『あれ、これ症状が出たかな?』と思って、保健所から毎日連絡があったときに相談していました。そういう不安の中で過ごしていました」

知らずに感染を広めてしまう怖さ

「もし、年末年始ではなかったら」
「もし、一人暮らしで感染したら」
男性は、感染に気づかず大勢の人たちがいる街に外出して、感染を広めてしまった可能性もあると言います。無症状で本人に自覚がないからこそ感染を広めてしまう、新型コロナウイルスの怖さです。

男子大学生
「年末年始だったので大学が休みだったんです。大学があれば普通に出歩いていたので、もう少し前の時期に感染していたら親しい人にうつしていたかもしれません。そこは怖かったです。体に異変があったわけではないので、今回は家族が具合悪くなったことで自分も感染がわかりましたが、一人暮らしで家族も無症状だったらわからなかったと思います」

“自分が感染しているかも”と思って!

男子大学生はすでに自宅療養の期間を終えて学校に通い始め、家族を含めて日常を取り戻しています。

その後も
▼家庭内でもできる限りマスクをつけるようにする
▼手を拭くタオルを紙に替える
▼全員が毎朝検温する

などの対策を続けているということです。

“無症状”の怖さを感じて、いま伝えたいことはー

男子大学生
「知らないうちに感染リスクが高いとされる高齢者などにうつしてしまうこともあると思います。人とまったく会わないことは難しいと思いますが、『自分が感染しているかもしれない』と常に思って行動してほしいです」

ページトップに戻る