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電気火災に注意! 感震ブレーカーで通電火災を防げ【実験動画】

  • 2021年1月6日

大地震の後の火災の原因の半分以上は、電気が原因です。阪神・淡路大震災と東日本大震災では、電気が復旧した後に起きる「通電火災」を含む電気火災で、大きな被害が出ました。

電気火災を防ぐ切り札は、感震ブレーカー。この装置、比較的簡単に家に取り付けることができます。また、地震直後のちょっとした行動でも、電気火災は防げます。その方法を解説します。

ナレーション:高井正智アナウンサー

地震直後 電気火災はどのように起きるのか?

地震のとき、電気火災はどのようにして起きるのでしょうか。地震直後の状況を想定した部屋での実験です。

洗濯物や雑誌などが散乱し、電気ストーブに触れています。

そして、洗濯物が燃え始めると、あっという間に大きな炎に!

震災時の出火原因 半数以上は “電気”

地震で発生する火災と電気の関係について、専門家はこう指摘します。

東京理科大学総合研究院 火災科学研究所 関澤 愛 教授
「最近起きた地震の出火原因の半数以上が、電気に関係する火災なんですよね」

阪神・淡路大震災、そして、東日本大震災の時も、出火の半数以上は電気が原因でした。

停電から電気が復旧 通電火災にも注意!

停電から電気が復旧したときに起こる通電火災にも、注意が必要です。
例えば、家具の転倒などで傷ついた電気コードに電気が通ると…

火花が原因で出火することがあります。

電気が復旧したときに起こる通電火災は、地震から何日もたってから起きる場合もあります。

地震後の行動が 電気火災を防ぐ!

電気火災を防ぐために重要なのが、地震の後の行動です。安全が確認されるまではコンセントからプラグを抜いておきます。停電の時も忘れずに抜きましょう。

避難などで家を離れる時は、ブレーカーを落とします。しかし、もしもあなたの留守中に地震が起きたら、ブレーカーを落とすことができません。

関澤 愛 教授
「電気火災を減らすと出火件数を半減できるので、感震ブレーカーをすすめています」

感震ブレーカーは一定以上の揺れを感じると、電気を自動的に遮断する装置で、様々な種類があります。

ブレーカー自体にその機能がついている“分電盤タイプ”、コンセントで電気を切るタイプ、比較的安い“簡易タイプ”があります。
おもり式は既存のブレーカーのスイッチに取り付け、おもりの落下とともに電気を切る仕組みです。

内閣府は、この感震ブレーカーが普及すれば、地震火災と、その犠牲者の数が半数近くに減るとの試算を出しています。

大規模火災を防ぐための第一歩として、みなさんも設置を検討してみてはいかがでしょうか。

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