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スーパー台風とは 台風2号2023年 国内影響 最大風速や進路予測は

  • 2023年5月26日

「スーパー台風」とはどんな台風なのでしょうか。アメリカの気象機関がスーパー台風だと発表した台風2号は、5月29日の月曜日以降、非常に強い勢力で沖縄地方に接近するおそれがあるほか、本州付近でも雨などの影響が出るおそれがあり、今後の情報に注意が必要です。この台風の情報に加え、スーパー台風、猛烈な台風といった台風の強さと表現についてまとめました。

台風2号が通過したグアムでは

猛烈な台風2号は太平洋にあるアメリカ領、グアムの付近を24日夜から25日未明にかけて通過しました。

現地では外出禁止令が出され、アメリカ国立気象局によりますと一時、風速30メートルを超える猛烈な風が吹き、1時間に50ミリを超える非常に激しい雨が降ったということです。

25日の段階で、住宅の浸水や建物の窓ガラスが割れるなどの被害のほか、電線が切れて、一夜明けたきょうも全島で大規模な停電が続いています。また、旅客便のキャンセルや遅延が相次ぎ多くの観光客が足止めされる影響が出たということです。

「スーパー台風」とは

この台風について、アメリカのJTWC=米軍合同台風警報センターの解析では、最大風速が60メートルを超え、「スーパー台風」だと発表しています。
専門家によりますと、おおむね、中心気圧が900ヘクトパスカル程度以下で、最大風速が60メートル以上の台風は、アメリカで「スーパー台風」と呼ばれているということです。

一方、気象庁が表現している台風の「強さ」は、中心付近の最大風速で決まります。最大風速が33メートル以上44メートル未満で「強い」、44メートル以上54メートル未満で「非常に強い」、54メートル以上になると「猛烈な」と表現しています。

猛烈な台風2号 26日午後3時

図は26日午後6時の情報

気象庁によりますと、猛烈な台風2号は5月26日午後3時にはフィリピンの東の海上を1時間に20キロの速さで西へ進んでいます。
中心の気圧は905ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は60メートル、最大瞬間風速は85メートルで、中心から半径185キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。

今後の進路 影響は

台風2号は海上を西へ進んだあと、やや勢力を弱めながら進路を北寄りに変える見込みで、5月29日・来週の月曜日以降、非常に強い勢力や強い勢力で沖縄地方に接近するおそれがあります。

台風の接近に伴って沖縄・奄美ではしだいに波が高くなり、沖縄地方では28日から、奄美地方では29日ごろから大しけとなるおそれがあります。台風の進路によっては、沖縄県の先島諸島で30日・火曜日ごろから暴風となるおそれもあるということです。

また、来週は前線が本州付近に停滞する見込みで、台風の進路などによっては、湿った空気が流れ込んで大雨となるおそれもあります。
気象庁は、沖縄・奄美では高波などに十分注意するとともに、広い範囲で今後の情報に注意するよう呼びかけています。

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