北海道に勤務しているとき、胆振東部地震を経験しました。電気もガスも使えない時間帯があり、スーパーに行っても食材の在庫がない…という状況を目の当たりにしました。
災害時の備えというと、つい日常とは違うものを用意してしまいがちですが、いつも食べているメニューをどうやったらライフラインが使えないときでも作ることができるか、実際にやってみることがこんなにも大切なことなんだと思いました。
(アナウンサー 浅野里香)
近藤アナの「お米を炊いてください」というお題だけだと思いきや…
好きな食べ物3つ書いてください!という先生。
わたしは「すき焼き・ハンバーグ・ビーフシチュー」
近藤アナは「カレー・ハンバーグ・チャーハン」
先生は「災害時でも、全部つくれます!!」というのです。
電気・ガス・水道が使えない環境でいったいどうやって作るの!?
調理に使うのは「高密度ポリエチレン製」の袋です。日頃から準備しておくことが大事だと思いました。
野菜は包丁を使わずに“はさみ”でチョキチョキと切ります。
使った包丁はアルコールウェットティッシュでふき取って洗い物は作りません。そのウェットティッシュも一度使っただけでは捨てずに大事に大事に使います。
白菜などは大きなものは手でちぎって入れました。
包丁を使わないので、小さなお子さんでも気軽に一緒に作ることができると思いました。
そして、湯煎で作った「すき焼き」のレシピはこちら!
袋をあけたときのすき焼きのいい香りに、みんなほっこり。
冷たいものが多くなりがちな災害時の食事に、温かいものが食べられるって心も体を満たされますね。
今回の企画で監修いただいた、防災士で料理研究家の今泉マユ子さんから、最後に、湯煎調理で「茶碗蒸し」と「プリン」を作っていただきました。
◎茶わん蒸し(材料1人分)
卵…1個
水…100ml
インスタントお吸い物…1袋
◎プリン(材料1人分)
卵…1個
牛乳…100ml
砂糖…15~20g
加熱時間:沸騰後10分余熱5分
<作り方> ※共通※
(1)高密度ポリエチレン製ポリ袋に材料を全て入れ、空気を抜きながらねじり上げ、袋の上の方を結ぶ。
(2)鍋底に皿を敷き1/2~1/3の水を入れる。皿の上に(1)を入れ、ふたをして火にかける。
(3)それぞれの加熱時間に従い調理する。
湯煎調理の加熱時間が違う場合は、時間差で入れても、時間差で取り出してもOK。
長い加熱時間にあわせて入れておいてもOK。
湯煎調理は時短調理としてもとっても役に立ちます!いろんなメニューを湯煎でチャレンジしてみてあれもできた!これもできた!!と成功体験が増えると、非日常な災害時でも、食事は日常を維持できる。ほっと一息つけるのではないかと思いました。
ライフラインが止まった状態での在宅避難は、長期間になるおそれもあります。だからこそ、自分の好きなものを災害時にも調理できることが被災時でも心を落ち着かせることにつながると思います。
防災士で料理研究家の今泉マユ子さんも、日頃から湯煎の調理方法をしておくことが大切だと話していました。