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噴火警戒レベル 御嶽山がレベル2に引き上げ 専門家の見方は

  • 2022年2月25日

長野と岐阜の県境にある御嶽山で火山活動が高まったとして、気象庁は23日、噴火警戒レベルを2に引き上げました。住民や防災機関がとるべき行動を示す噴火警戒レベルの内容、御嶽山の火山活動を受けた地元の対応や専門家の見方などをまとめました。

御嶽山 噴火警戒レベル2に引き上げ

気象庁の観測によりますと、長野と岐阜の県境にある御嶽山では、2月23日の午後2時ごろから午後6時ごろにかけて火山性地震が97回、地下の熱水やマグマの動きを示すとされる火山性微動が1回観測されました。
御嶽山で火山活動が高まっているとして、気象庁は23日夕方、噴火警戒レベルを「2」に引き上げました。御嶽山の噴火警戒レベルが2になるのは2017年8月21日以来です。

噴火警戒レベルの内容 御嶽山の場合は

噴火警戒レベルは、火山の活動に応じて住民や登山者、それに防災機関がとるべき行動を5段階で示す情報で、これまでに全国48の火山で導入されています。

火口周辺への立ち入り規制を示す噴火警戒レベル2とした御嶽山について気象庁は、火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があるとして、火口からおおむね1キロの範囲で噴火に伴う大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。

気象台 “数週間以上 警戒を続ける必要”

長野県は23日夜にオンラインで開いた連絡会議で気象台の担当者は、2014年の噴火の際は火山性地震が増えたあと一時、火山活動が落ち着いてから噴火したため、今後、数週間以上警戒を続ける必要があるという見解を示しました。

また会議では、警察やふもとの町村の担当者は、現在は冬山シーズンで山頂に通じる登山道の立ち入りが規制されていることや、これまでのところ、入山者は確認されていないことなどを報告しました。
県と関係機関は、引き続き情報収集を進め、警戒にあたっていくことにしています。

専門家 “2014年の噴火と同じ現象が起きた”

御嶽山の火山活動が高まっていることについて、御嶽山の観測・研究を続けている名古屋大学の國友孝洋特任准教授は、データを解析中だとしたうえで、次のように指摘しました。

名古屋大学 國友孝洋特任准教授

〇噴火の可能性は
火山性地震の増加や火山性微動など、2014年の噴火の時に発生した現象が23日にすべて起こった。いつ噴火してもおかしくない状況が差し迫っている印象だ。ただ、楽観的な見方をすると、前回の噴火と同じような場所で現象が起きているため、噴火したとしてもすでにある噴火口を通って小規模で終わる可能性も高い。

〇必要な備えは
非常に大きな噴火が起こることも想定し今後どうするか考えていく必要がある。少なくとも2014年と同規模の噴火が起こることは想定して考えておくべきだ。今は冬で登山道が閉鎖されているが、山に入らないこと、登山を控えることが重要だ。

気象庁は、「剣ヶ峰」の南西斜面の火口から、おおむね1キロの範囲で噴火に伴う大きな噴石に警戒するとともに、地元自治体などの指示に従い危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。
また、噴火した場合、風下では火山灰だけでなく小さな噴石が遠くまで風に流されて降るおそれもあるため注意が必要です。

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