10月1日には非常に強い勢力で伊豆諸島にかなり接近し、伊豆諸島と東京地方では大荒れのおそれがあるとみられる台風16号。実は9月27日には形容する表現が「猛烈な台風」から「大型で非常に強い台風」と変わりました。
こうした強さや大きさはどうやって決まっているのでしょうか。
まず「強さ」は、台風の中心付近の最大風速で決まります。
台風は熱帯低気圧のうち、最大風速がおよそ17メートル以上のものを指しますが、最大風速が33メートル以上44メートル未満で「強い」、44メートル以上54メートル未満で「非常に強い」、そして、54メートル以上になると「猛烈な」と表現します。
一方、台風の「大きさ」を表す表現は、風速15メートル以上の「強風域」の半径で決まります。強さとは別です。
強風域の半径が500キロ以上800キロ未満で「大型」、800キロ以上を「超大型」と表します。強風域の半径が500キロ未満の場合は、大きさは表現しません。
「大型」の台風の場合、強風域の円は本州の大半を覆うほどで、「超大型」になると北海道から九州にまで達します。これとは別に台風情報では「暴風域」が描かれることもあります。これは、風速25メートル以上の暴風が吹く可能性のある範囲です。