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渋沢栄一の新一万円札 新紙幣発行まで待てない! 郷土の偉人で盛り上がり

  • 2024年7月2日

20年ぶりとなる新たな紙幣が7月3日に発行されます。
新一万円札に肖像が描かれるのは埼玉県深谷市出身の渋沢栄一。「近代日本経済の父」とも呼ばれる偉人を敬愛する地元は、発行前から大いに盛り上がっています。

※7月2日に記事を更新しました

渋沢栄一の出身地・埼玉県深谷市

渋沢栄一は、いまの深谷市で農家に生まれました。明治維新後に実業家として数多くの企業や団体の設立や育成に関わり、日本の産業の近代化に大きく貢献したことから「近代日本経済の父」と呼ばれています。
その生涯は、NHK大河ドラマ「青天を衝け」にも描かれました。
深谷市では郷土の偉人の功績を小学校の授業で学ぶなど多くの人に敬愛されていて、新紙幣の発行を地域をあげて盛り上げようと、お祝いムードが広がっています。

新旧一万円札の顔 ふるさとどうしで小学生交流

新紙幣発行を翌日に控えた7月2日。新旧の一万円札の肖像に描かれた渋沢栄一と福沢諭吉のそれぞれのふるさと、埼玉県深谷市と大分県中津市の小学生がオンラインで交流しました。
深谷市の豊里小学校では教室に4年生と6年生、およそ50人が集まり、福沢諭吉が育った大分県中津市の北部小学校6年生とオンラインで対面しました。

大分の小学生は、福沢が40年間、一万円札の顔として親しまれてきたことや、西洋文化を広めたり学問の大切さを説いたりしてきたことなど、功績を紹介しました。

深谷市の小学生は渋沢の似顔絵を見せながら、大河ドラマの主人公になったことや、銀行や会社などをたくさんつくったことなどを紹介していました。
交流は2学期にも行われる予定で、深谷市の小学生が渋沢栄一についてさらに調べたことを、発表するということです。

「次回は一生懸命準備して発表したいです。新しい一万円札が楽しみで、手に入ったら大切とっておきたいです」

「福沢さんの話がすごく勉強になりました。渋沢さんのように夢に向かって努力していきたいです」

“渋沢栄一ゆかりの地を訪れて”埼玉の観光をPR

新紙幣発行まで、あと4日となった6月29日。
東京都内の駅などで、埼玉県内の渋沢栄一ゆかりの地をPRする観光キャンペーンが行われました。

午前中は、JR有楽町駅前に埼玉県の大野知事が、渋沢のトレードマークともいえるシルクハットにえんび服姿で登場。
職員などとともに、深谷市の旧渋沢邸「中の家」(なかんち)など、ゆかりの場所が書かれた観光チラシが入った1万円札を模したケースを手渡し、一緒に写真を撮るなどして、PRしていました。

キャンペーンは午後には池袋やさいたま新都心でも行われました。
埼玉県は、新一万円札の発行を機に、観光客の誘致につなげようとしています。

埼玉県観光課 江後真澄主幹
「渋沢の出身地の深谷市はもちろん、川越市や秩父の長瀞など、ゆかりの地がたくさんあるので、渋沢の足跡をたどりながらグルメを楽しんだりして、埼玉の魅力を多くの人に味わってもらいたい」

深谷の人気者 ふっかちゃんも新一万円札をPR

深谷市では、渋沢栄一と並んで人気なのがイメージキャラクターの「ふっかちゃん」です。
ふっかちゃんの誕生日は6月28日。翌日の29日、深谷市で誕生日を祝うイベントが開かれました。
新紙幣発行直前とあって、ステージにはタキシード姿で頭にシルクハットを乗せて渋沢栄一になりきった「ふっかちゃん」が登場。

埼玉県の「コバトン」や「さいたまっち」、秩父市の「ポテくまくん」、栃木県佐野市の「さのまる」など、埼玉県内外から13のキャラクターがお祝いに駆けつけました。

キャラクターたちが新しい一万円札に似せた大型のパズルに挑戦したり、一万円の札束に見立てた段ボールを積み上げる高さを競ったりして、訪れたファンなどと交流を深めていました。

「新一万円札発行が待ち遠しいですね。地域が活性化すればいいかなと思います」

「ステージを見ていて新しい一万円札の発行がまもなくだと感じました。新一万円札を手に入れたら1枚は記念に額に入れてとっておきたいと思います」

深谷市協働推進部 笠原毅次長
「キャラクターたちが新1万円札の発行をお祝いしようと盛り上げてくれています。いよいよ7月3日に発行を控えていますので、市としてもみなさんと盛り上げていきい」

渋沢栄一設立 れんが製造会社 明治時代の窯を公開

渋沢栄一は、地元でもさまざまな企業の設立に関わっています。
そのうちのひとつが、明治20年に設立され、かつて深谷市にあった旧「日本煉瓦製造株式会社」。
新一万円札の発行を前にした6月30日、国の重要文化財にも指定されている、れんがを製造していた施設が公開されました。

明治時代に作られた「ホフマン輪窯6号窯」と呼ばれるもので保存修理工事が進められてきましたが、この日から内部の一部公開が始まりました。
長さおよそ50メートル、高さおよそ3メートルのトンネルのような形で、かつてこの会社で生産されたれんがは、東京駅や日本銀行などに使われたということです。

訪れた人たちは窯の内部に入って、担当者から日本の近代化を支えた窯の構造や役割などについて説明を聞いていました。7月以降も土日を中心に公開される予定です。

「初めて見ましたが、なかなかおもしろかった」

「深谷の誇りですね」
「友達にも自慢したい」

「百社一首」で渋沢栄一の功績を

深谷市にある埼玉工業大学では、渋沢が関わった企業や団体を紹介するカードゲームを作り、百人一首にちなんで「百社一首」と名付けました。

取り札には、銀行をはじめ電力会社や鉄道会社など、渋沢が関わり、いまも続く66の企業や団体のロゴマークが描かれています。

読み札には、その企業と渋沢の関わりや渋沢から受け継いだ理念などが、記されています。
企業への協力依頼や読み札の文章作りは、大学生が行いました。
特設サイトや深谷市内の道の駅などで6月30日から1セット2750円で販売され、利益は深谷市の子ども福祉基金に寄付されるということです。

埼玉工業大学の学生
「親しみやすく作ったので 遊び感覚で企業や渋沢栄一翁のことを知ってもらうきっかけになればいいなと思います」

渋沢栄一や新紙幣のことを学ぼう

渋沢ゆかりの企業は、埼玉県内にも多くあります。秩父地方にある皆野町の三沢小学校では、渋沢のことやお金のことについて学ぶ授業が行われました。

講師を務めたのは埼玉りそな銀行の行員です。この銀行の前身の一つは、渋沢が設立に関わっていました。
授業では、お金や銀行の役割、それに偽造防止に最新技術を使った新紙幣について学びました。

また、渋沢が秩父地方の鉄道会社やセメント会社の設立にもかかわり、地域の発展に貢献したことを学んでいました。

「初めて知ったことがたくさんありました。しっかり覚えておきたいです」

「秩父のことと関わっているのを知って驚きました」

埼玉りそな銀行皆野支店 松原弘希さん
「渋沢に関わりの深い銀行なのでぜひ話してほしいと依頼を受けました。難しい内容だったと思いますが、理解してもらったようでうれしく思います」

群馬でも渋沢栄一を紹介する展示会

埼玉の隣、群馬県高崎市のデパートでは、渋沢栄一を特集した展示会が開かれています。
高崎市のデパートと、渋沢の出身地の埼玉県深谷市にある渋沢栄一記念館が連携して開いた展示会には12点の資料などが展示されています。

藍玉

渋沢の生家が藍染めの原料となる「藍玉」の製造や販売を行う農家だったことなどを紹介するコーナーには、記念館が所蔵する「藍玉」が展示されています。

農家から仕入れる藍の葉の品質を「大関」や「関脇」などと、相撲の番付にまねてランク付けした“藍玉番付”のパネルなど、渋沢にゆかりがある資料が並べられています。展示会は7月9日まで開かれています。

「株式会社とか500ぐらい作ったそうで、すごいですね。今そういう人がいたらいいのにね」

高崎高島屋 倉橋英一社長
「渋沢さんは人のことを思い、人の理を考えて行動した人なので、展示会を通してその一端を感じてほしい」

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