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越谷アルファーズ バスケ・B1昇格 3回目の挑戦 去年の敗退から始まったチームの意識改革

  • 2024年5月21日
 

BリーグB2の越谷アルファーズは、レギュラーシーズンでB2の東地区で2位となり、3年連続で昇格のかかるプレーオフに進出しました。 
プレーオフではクオーターファイナル(準々決勝)で熊本ヴォルターズに勝利。5月11日の12日には、アルティーリ千葉とセミファイナルを戦い、見事2連勝して昇格を決めました。

越谷のB1昇格は、これが3回目の挑戦でしたが、そこには去年の敗退から始まったチームの意識改革がありました。

(さいたま局/アナウンサー 吉田一之)

役割を明確にして勝つ意識を

安齋竜三ヘッドコーチ
吉田アナ

今年のチームを率いたのは、B1の最優秀ヘッドコーチに選ばれたこともある安齋竜三ヘッドコーチです。
試合後、次のように話しました。

安齋ヘッドコーチ

素晴らしい最高のゲーム。選手たちが、ひとつのボールを追いかける執念を見せてくれたというところが凄いなと感じました。

僕が去年入った時、アルファーズのカルチャーというのは、チームとしてまとまっているとか、何かをやりきらなきゃいけないっていうのを全員がやり切ろうとする組織ではありませんでした。 
レギュラーシーズンの最後の方になって、プレーオフに入る前、本当にチームとしてまとまってきました。

安齋ヘッドコーチが就任したのは1年前です。2年連続で昇格出来なかったチームの改革に乗り出しました。

安齋ヘッドコーチが進めたのは、選手の役割の明確化です。与えられた役割を試合の中でどんなに苦しくてもチームの為にやり続ける意識を植え付けていきました。 
チームはレギュラーシーズンの中で成長し、最少失点のディフェンスのチームとしてプレーオフに進むことが出来たのです。

最強のライバル アルティーリ千葉

アルティーリ千葉

越谷アルファーズの昇格へのライバルとして立ちはだかったのが、レギュラーシーズン最多得点を誇ったアルティーリ千葉です。

今季、56勝4敗と9割以上の驚異的な勝率をあげ東地区で優勝し、プレーオフに進出しました。

その強さの秘密は、リーグ屈指のリバウンド力。そして激しい前線からのディフェンスでボールを奪う速攻です。

越谷は最強チームアルティーリ千葉に挑んだのです。

試合の鍵(1)ポイントガードの攻防

ポイントガードの1人 松山駿選手

アルティーリ千葉戦の鍵はポイントガードの攻防でした。

越谷アルファーズのボールの運び役、ポイントガードの1人、松山駿選手です。 
松山選手などポイントガードが与えられた役割は、激しいマークを受けても冷静にボールを運ぶこと。 そして守備の際は、相手のポイントガードをマーク。
そこで外国人選手から受ける「スクリーン」という自分たちが進む進路を妨げるプレーに負けずに、走り回るのが役目となりました。

松山選手

プレッシャーをかけずに相手の「スクリーン」に引っかかってしまうと、相手が余裕を持って攻めてきてしまうので、スクリーンの対処が今回の試合の鍵になるかなと思います。

安齋ヘッドコーチ

アルティーリさんは特にうちとやるときは、「スクリーン」をかけて、早い展開をしようというのが、完全に戦術の1番上にあるんです。走り勝つという狙いです。 
ですからこちらは早く戻らないといけませんし、単純にかけっこで勝とうとしているんで、基本はかけっこで負けないというのがポイントになると思います。

試合の鍵(2)リバウンドの攻防

 

そしてもう一つのポイントがバスケットの醍醐味でもある肉弾戦。リバウンドの攻防です。

安齋ヘッドコーチ

うちの良さを消すためにこれまでの試合では、アルティーリさんはリバウンドのところは全員で身体を当ててきますし、全員でオフェンスリバウンドの時は飛び込んできます。こうしたことを徹底してやってきているという印象があります。一人一人のバトルで勝つというのもすごい重要だと思います。

決戦の舞台はアウェー 千葉ポートアリーナ

 

昇格をかけたプレーオフのセミファイナルの舞台は、千葉のホーム、千葉ポートアリーナ。

 

第1戦は、松山選手がスリーポイントシュートを5本決めるなどの活躍を見せます。
試合は、千葉に走り負けなかった越谷が有利に進めますが、土壇場で同点に追いつかれ5分間の延長に入ります。

 

千葉ポートアリーナは、およそ6000人の観衆が詰めかけていましたが、越谷アルファーズは駆けつけたアルファメイト(ファンの呼称)の応援に奮起して、初戦を97-93で勝ちました。

 

第2戦は、レギュラーシーズン最少失点の越谷が最多得点の千葉を70点台に抑え込みました。

75対72で勝利し、最強のライバルに競り勝ち、昇格を手にしました。

安齋ヘッドコーチ

昇格してこれで終わりではなくて、スタートなんです。そう意識を持って次にむかってやっていかなくてはならないです。

アルファメイトにはおめでとうと伝えたいです。

松山選手

ディフェンスで頑張ったので心臓がドキドキ(苦しくて)していました。 
嬉しいの一言に尽きると思います。 
安齋ヘッドコーチからは、ずっと役割の事について練習の時に言われてきて、意識とやる気と気持ちが変わりましたね。チーム内の雰囲気も去年と全然違うところがありました。 
今シーズン経験してきたことを今後生かせるようにしていきたいと思います。

千葉ポートアリーナには、2日間ともに6000人ほどの観衆が集まりました。試合後に耳がジンジンするなどアルティーリ千葉ファンの大歓声の中の試合でした。これは長年の取材経験の中でも経験したことの無いような雰囲気で、越谷アルファーズにとってまさに完全アウェーの戦いでした。

ただ、アルファメイト(越谷のファン)は越谷のベンチ裏に席があったので「応援の声は良く届いていた」と安齋ヘッドコーチも話をされていました。試合後の安齋ヘッドコーチの「アルファメイトにはおめでとうと言いたい」という言葉も印象的でした。

越谷アルファーズは、レギュラーシーズンの中で成長して見事結果を出しました。 
今季は8試合ほど会場で取材をしましたが、今回の放送の編集で改めて映像を見ると、試合での選手の集中力とか激しさがどんどん増していることが分かりました。

プレーオフの決勝では敗れ、B2の優勝は逃しましたが、昇格を決めたこの迫力を維持して来季のB1で戦ってほしいと思います。

  • 吉田 一之

    さいたま局 アナウンサー

    吉田 一之

    入局4年目から3年間を浦和局(現さいたま局)で過ごしました。甲子園実況、初めての大型番組の制作など、埼玉時代に経験した刺激的な仕事は思い出深く、この土地が大好きです。

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