ページの本文へ

埼玉WEB特集

  1. 首都圏ナビ
  2. 埼玉WEB特集
  3. 埼玉発 県立高校の男子校・女子校は共学化したほうがいいと思いますか?反響編

埼玉発 県立高校の男子校・女子校は共学化したほうがいいと思いますか?反響編

お寄せいただいた意見をご紹介!
  • 2024年3月29日

3月中旬の特集でお伝えした「30人インタビュー」。
テーマは「県立高校の男子校・女子校は共学化したほうがいいと思いますか?」でした。
その後、ご意見を募集したところ、50件近い意見が寄せられました。本当にありがとうございました。今回は寄せられた声についてお伝えします。(さいたま局記者 玉木香代子)

県立高校の共学化に関するご意見はこちらから
https://post.nhk.or.jp/pxvbhxgug7/shutoken-network/image/registrations/input

丁寧な議論を

意見を寄せてくれた50代の女性。女子校の県立高校に通った娘の姿を見てきて、今回、なんとか意見を伝えたいと書き込んだといいます。

(50代女性)
「特色とか伝統とかっていうのは短い時間でできあがるものではないので、軽い議論だけで進めるべきではないんじゃないかな。」

共学の高校を卒業した女性にとっては、女子校は未知の世界。しかし、高校生の娘の姿は、たくましかったといいます。

(50代女性)
「女の子だからって甘えなんて一斉なくみんなで協力していろんな仕事を、持ち場持ち場でやってるっていう事をいろんな行事のたびに目の当たりにして。一人一人がのびのびと生活してるんだなって。」

娘は3年間、体育委員として、雨上がりのグラウンド整備やプールのコース作りなど、力仕事も率先して担当したといいます。

今回、取材にあわせて、社会人になった娘も、女子校の魅力を語ってくれました。

(20代娘)
「やるしかないんですよ、女の子しかいないんで。のびのびみんながいい意味で、やりたいようにやりたいことを我慢しないで思ったり考えたりしたことを発信できる場が多い。」

(50代女性)
「見えをはらないで、素のままで毎日を過ごしてるなっていうのは、親として肌で感じていたので楽しそうでいいな、すごくよかったなと思って見てました。」

今の時代だからこそ

一方、こちらの男性は、今の時代だからこそ共学がいいと考え、意見を寄せてくれました。

(60代男性)
「この令和の多様性の時代ですから。男子女子にこだわらず、一緒に勉強したり、楽しんだり、苦しんだりすることが、個々の方の将来にとってはいいと思います。」

およそ45年前、共学の県立高校に入学したという男性。県立高校はもともと男子校だった学校で、共学とはいえ、当時は女子生徒が男子生徒にくらべて少ない状況でした。最初の1学年目は、男子生徒ばかりの通称“男組”でした。

(60代男性)
「教室に入ったら、全員学生服着て真っ黒だったんで、えっ!?って思って、大変ショックでした。行事があったときに男女混合クラスは女子生徒の声援があるのに、“男組”はそういう声援がないので、うらやましいなあと。男の子は女の子にいいとこ見せたいって思うじゃないですか、そういう意味で張り合いややる気がそがれた気持ちになりました。」

2年生からは希望の男女混合クラスになった男性。男女一緒に過ごした学校生活はもちろん、就職して社会人になり、女性の上司や研究者と一緒に仕事をした経験は、大事な気付きを与えてくれたと感じています。 

60代男性)
「社会人になってコミュニケーションをとって人と接して生きていく中で、最初から男女混合で学んでいれば変に壁をつくったり意識したりすることもなくなりますので。高校生の多感な時期に男女分離するのは得策じゃないのではないかと思います。」

寄せられた意見は

寄せられた意見を一部ですが、こちらにまとめました。

異性がいると勉強に実が入らなくなり集中出来なくなることが多い。
したがって3年間は我慢です。

女子校、男子校に行きたい子どももいると思うので、その選択肢を残すためにも共学化はしなくていいと思います。

私は女子校だったが、教員になって、共学が自然だと感じていた。性別にとらわれずお互いを尊重し、やりたいことができる学校が大事だと思う。

女子校出身です。高校を卒業してから、異性を変に意識しすぎてしまう自分に
 気づきました。対等な関係を学ぶためにも共学がいいと思います。

こんな意見も。

結局のところ、価値観の違いですから、子ども自身の意見を尊重するのがいちばんだと思います。

取材後記

意見募集の投稿や取材で協力してくださった方々、本当にありがとうございました。これから子どもたちが学ぶ環境に大きく関わってくるテーマだけに、出身校での経験をはじめ、社会人になってからの経験や子どもを見守ってきた立場から、考えや価値観をじっくりまとめて話してくださる姿がとても印象的でした。

この問題は、単に男子校・女子校がいいか、共学がいいかだけにとどまらないものだと感じています。これからの時代に子どもたちがどんな環境で学ぶのがいいのか、学校のこれから、未来を考えるものだと感じています。

先日、男子校の浦和高校で在校生への聞き取り調査が行われましたが、埼玉県教育委員会では、4月にはアンケート調査などで中高生にも聞き取り調査を行い、8月には今後の方針を報告書にまとめることにしています。

ご意見は今も募集しています。こちらまでお寄せください。
https://post.nhk.or.jp/pxvbhxgug7/shutoken-network/image/registrations/input

子どもたちの学びや進路に関わるこのテーマ、新年度も、取材を深めてさまざまな声を届けていきたいと思います。

  • 玉木香代子

    さいたま放送局 記者

    玉木香代子

    取材を通して男子校・女子校、共学のそれぞれのよさを実感。

ページトップに戻る