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プロ野球ドラフト会議2023 埼玉県ゆかりの選手の指名は

  • 2023年10月27日

プロ野球のドラフト会議が行われ、12球団の代表者が指名を行いました。
埼玉県にゆかりのある選手の指名についてまとめました。

ことしのプロ野球のドラフト会議は4年ぶりに関係者が一堂が集まり、観客も入る中での開催となりました。

村田賢一投手(春日部共栄高→明治大)はソフトバンク4位指名

春日部共栄高校出身で明治大の村田賢一投手はソフトバンクから4位で指名されました。

村田投手は、スライダーやシンカーなど多彩な変化球が持ち味の右ピッチャーです。
千葉県出身で、春日部共栄高校では2年生の秋からエースで4番として投打にチームの中心として活躍し3年生のとき、春のセンバツ大会にも出場しました。
明治大では1年生のときに右ひじを手術し、リハビリを乗り越えて3年生の春には5勝を挙げるなど、安定感のあるピッチングでことし春までの3季連続優勝に貢献しました。
また、去年の明治神宮大会では国学院大との決勝で9回を5安打に抑えて完封し優勝に導き、ことしの大学日本代表にも選ばれました。

西武は国学院大の武内夏暉投手 1位指名で交渉権

埼玉西武ライオンズは国学院大の武内夏暉投手を1位で指名しました。
ヤクルトとソフトバンクも1位で指名し、3球団での抽せんの結果、西武が交渉権を獲得しました。

武内投手は、正確なコントロールが最大の持ち味で安定感のあるピッチングが高く評価されている左ピッチャーです。
福岡県出身で八幡南高校では甲子園出場はありませんでしたが、進学先の国学院大で大きく成長をみせました。
2年生の秋のリーグ戦から登板し、3年生の秋のリーグ戦では7試合に登板して4勝負けなし、防御率0.68の成績をマークし、チームの優勝に貢献したほか、最高殊勲選手賞に選ばれました。
今シーズンは春のリーグ戦で9試合に登板して2勝3敗と勝ち星に恵まれませんでしたが、防御率は2.88と安定感のあるピッチングを見せ秋のリーグ戦でも防御率0.97で最優秀防御率のタイトルを獲得しました。ことしの大学日本代表にも選ばれています。

身長1メートル85センチ、90キロと大柄で、最速153キロのストレートも武器の1つですが、ボールをリリースする直前まで右肩を開かず、テイクバックも小さい投球フォームで、両コーナーにボールを集める正確なコントロールが最大の持ち味です。
変化球もカーブやスライダー、ツーシームなど多彩で、先発として試合を作る安定感が高く評価されている大型の左投手で即戦力候補と注目されていました。

武内投手「1年目から開幕ローテーション 新人王目指す」

武内夏暉投手は横浜市の国学院大キャンパスで野球部員の仲間たちに見守られるなか、鳥山泰孝監督とともにドラフト会議の様子を見守りました。
3球団によるくじ引きの結果、西武が交渉権を獲得すると武内投手は笑顔を見せました。
鳥山監督からは「西武は伝統的に良い投手が育っている球団。その環境の中で頑張れ」と声をかけられ、しっかりとうなづいていました。

記者会見で武内投手は「午前中からグランドに出て軽く練習していましたが、そわそわしてしまい早くこの時間になればと思っていた。さっきまでドキドキして西武に決まった瞬間はうれしかった。同じ大卒の左ピッチャーで隅田投手もいるので成功体験や失敗体験などいろいろ聞いてみたい」と笑顔を見せました。
また、アピールポイントを問われると「左右のバッターに関係なくインコースに投げられる制球力がある。即戦力として期待されていると思うので1年目の開幕からローテーションに入って新人王を目指したい」と話していました。
そして将来の目標に日本代表になることを挙げて、「ことしのWBCの戦いを見て自分もあの舞台に立ちたいと思った。いまはまだその舞台は見えないが、1つ1つ積み上げていきたい」と希望にあふれた表情で語っていました。

西武 松井監督「将来は日本を代表するエースに」

西武の松井稼頭央監督は、3球団競合の末、武内投手の交渉権を獲得したことについて「球団や編成の皆様の思いもありながら交渉権獲得を引き当てたのはうれしい。ほっとして力が抜けている」と話していました。
そして、「ナンバーワンの評価というのも聞いていたし、映像でもスピード、右にも左にもインサイドに投げられるコントロールがある。若い投手が多いので切磋琢磨してもらい将来的には西武のエース、日本を代表するエースに成長してほしい」と期待を寄せました。

西武の2位以下の指名選手は次のとおりです。

2位 上田 大河 投手 大商大高→大阪商業大
3位 杉山 遙希 投手 横浜高
4位 成田 晴風 投手 弘前工業高
5位 宮澤 太成 投手 徳島インディゴソックス
6位 村田 怜音 内野手 皇學館大
7位 糸川 亮太 投手 ENEOS

育成1位 シンクレア ジョセフ 孝ノ助 投手 徳島インディゴソックス
育成2位 谷口 朝陽 内野手 徳島インディゴソックス
育成3位 川下 将勲 投手 函館大有斗高
育成4位 金子 功児 内野手 埼玉武蔵ヒートベアーズ
育成5位 木瀬 翔太 投手 北嵯峨高
育成6位 奥村 光一 外野手 群馬ダイヤモンドペガサス

東洋大(川越市) 細野晴希投手は日本ハム1位指名

東洋大の細野晴希投手は、日本ハムとロッテの2球団から3回目の1位指名を受け、抽せんの結果、日本ハムが交渉権を獲得しました。

細野投手は最速158キロの力強いストレートが持ち味の左ピッチャーです。
東京都出身で東亜学園では、3年生の夏の東東京大会で初戦となった2回戦で敗れ、甲子園の出場はありませんでした。
高校時代のストレートの最速は140キロでしたが、筋力トレーニングなどに力を入れ東洋大学に進学後は15キロ以上球速を上げました。
東都大学野球では1年生の秋にデビューし、4年生の春には2部で5勝0敗、防御率0.82、投球回数を上回る58個の三振を奪う活躍を見せ、2部のMVP=最優秀選手を受賞しました。
身長1メートル80センチ、86キロの体格を生かしたストレートとスライダーやチェンジアップなど多彩な変化球も持ち合わせています。
ことしの大学日本代表にも選ばれていて、8月に東京ドームで行われた高校日本代表との試合ではストレートが自己最速を更新する158キロを計測するなど注目を集め、即戦力と期待されていました。

左:細野晴希投手 右:DeNA4位指名の石上泰輝選手

県内関係選手の指名は

DeNA4位 石上 泰輝 内野手 東洋大(川越市)
オリックス6位 古田島 成龍 投手 日本通運(さいたま市)

巨人育成1位 三浦 克也 投手 東京国際大(坂戸市)
阪神育成2位 福島 圭音 外野手 聖望学園→白鴎大
オリックス育成4位 芦田 丈飛 投手 埼玉武蔵ヒートベアーズ

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