ページの本文へ

埼玉WEB特集

  1. 首都圏ナビ
  2. 埼玉WEB特集
  3. さいたま国際芸術祭2023 浅見俊哉さんに聞く「ボディー・プリント・アクション」って?世界で1つの自分の影

さいたま国際芸術祭2023 浅見俊哉さんに聞く「ボディー・プリント・アクション」って?世界で1つの自分の影

  • 2023年10月5日

10月7日から始まるさいたま国際芸術祭。
さいたま市内在住のアーティストや一般市民が参加し多彩なプログラムを展開する市民プロジェクトについてご紹介します。
今回は、市民プロジェクトのキュレーター、いわゆるリーダーのような役割をしているうちの1人、浅見俊哉さんに話を伺いました。

浅見俊哉さんに聞く

浅見俊哉さん

浅見俊哉さんは東京都の出身で、美術家、写真作家、造形ワークショップデザイナーとさまざまな肩書を持っています。
2008年に越谷市にアートスペースを設立し、地域でのアートプロジェクトをスタートさせています。

ふだんは、どんなアート活動をしているんですか?

私は、写真家として写真の方法を使った作品制作をしているんですけれども、そのほかに表現の楽しさだったり、魅力というのを地域の子どもたちや大人、文化施設に出向いていってワークショップをしたりして活動しています。

ボディー・プリント・アクションとは?

中でも子どもたちと一緒に行うアート活動も多いんですよね。
今回は芸術祭の中で「さいたまアーツセンタープロジェクト」というのがあって、その中でボディー・プリント・アクションというのがあるんですね。
ちょっと興味あるんですが、どんなものか教えてください。

私のアートワークの1つで、ボディー・プリントという作品があります。
この方法は青写真、いわゆる日光写真でカメラを使わないで写真を撮る古い写真の技法なんです。
その方法で、自分たちの等身大の影を作品にしようということになります。

ちょっと写真などを拝見したのですが、最初に布を引いて、そこに寝っ転がったり、恋人と手をつないで寝っ転がったり、いろんな形をして、それで写真を撮るんですね。

日光で大体10分ぐらい、そのまま寝転んでもらって。太陽を焼き付ける形です。

太陽を受けてじっくり影を焼き付け。画面中央が浅見さん。
特殊な染料をつけてみんなで干して…
世界で一つの’自分の影’が出来上がり!

これはお天気じゃないとできないアートですよね。

そうですね。曇りでもできるんですけど、時間が長くなります。

そうなんですか。じゃあその間はずっと動かない、昔の人が撮っていた写真のようなイメージですか?

感度が低いので動かないでいただく。動いてしまっても少し残像っぽいもやっ気が出るので、何か動きがあって僕はすてきだと思っています。

今までどんな人が来て、どんな姿を写していきましたか?

そうですね。
3人きょうだいで、布のサイズが大体1メートル15センチ、縦が2メートルくらいで、3人きょうだいで5歳、7歳、10歳だったと思うんですけど、1枚の布に3人でポーズをとってなんとかおさまった。
来年はもう大きくなるからおさまらない、これはちょっと等身大の面白さで、子どもの時のサイズそのままですね。

手形みたいな感じですけど、全身がそのまま作品に残るということなんですね。

それから妊婦さんのマタニティーフォトのような感じで、おなかが大きいこれから赤ちゃんが生まれてくる妊婦さんと撮影しています。
今回さいたまでは、「あなたとわたし」というサブタイトルにして、妊婦さんと両面撮影できるのですが、裏が旦那さん。私と誰かの関係を撮影したいなと思って。

妊婦さんだから横になると少しおなかが膨らんでいるような姿が撮れたって事ですか。
今度またやる機会があれば、赤ちゃんと一緒に3人の影になったりとか。今、私たちが使っているスマートフォンで撮ってすぐ分かる写真とはまた味が違いますね。

青と白のグラデーション、いわゆる写真のイメージとは少し異なるんですけどでもすてきな作品になります。

国際芸術祭 どこで見ることができる?

芸術祭の中で見ることは、できるんですか?

約20組、主にさいたま市内の方も一緒に共同で撮影させていただいて、大宮図書館にあるエントランスで、20組の作品を展示したいと思ってます。
それぞれもちろん身長も、とってるポーズとか、みんな違う20組の青写真が並んでるようなイメージでしょうか。
家族であったり親友であったり。芸術祭を契機に仲間になった人たちだったりとか、その関係を見ていただけるとうれしいなと。

制作した作品は、芸術祭期間中、SACP2023*(さいたまアーツセンタープロジェクト)の拠点となる「SACP BASE」の大宮図書館(氷川の杜ひろば)に展示されます。

「さいたまとあそぶ!」市内8か所でアート楽しむ

一方で、「さいたまとあそぶ!」という展覧会も取りまとめていますけれども、こちらはどういったものなんでしょうか。

浅見俊哉さん
そうですね。芸術祭というと何か美術の教養がないと、私にはちょっと難しいと思うとか、なかなかアートってちょっと遠いなっていう方も多いですけど。
国際芸術祭の前回2020年でも、そこから継続して作家さんが埼玉でいろんな人たちと制作しながら、時には本当にいろんな意見を交わしながら、一緒に遊んでみたり、そうした交流で結構作品が生まれてきました。

今回「さいたまとあそぶ!」ということで、市内8か所、アートセンターというところで、作家さんに作品を展示していただいて、作品を見ながら、埼玉の人とか、すごく魅力的なんですけど、そういった関係からどうやって作品の表現が生まれてきたのかという視点で展示を見てもらいたい。

作家さんも本当に大いにこの期間遊んでいるところが表現として出てきています。一緒に見ながらどういう遊びをして楽しんでいるのか見てもらいたいなと。

8か所それぞれの作家さんが全然違ったものを展示したり、パフォーマンスしたりということになるんですね。
たくさんの市民の方と関わったと思います。これからも関わっていくかと思いますけれども、埼玉の方の印象ってどうですか。

そうですね。本当に受け身ではなくて。積極的に自分主体で、作品制作に関わっていただいている。一緒に考えて、意見交換しながらというのが印象的で、とてもアグレッシブです。

芸術祭「通って楽しんで」

どんな芸術祭になっていくのか楽しみですね。

ぜひお時間があれば通っていただいて、いろいろさまざまな物で起こることを目撃してほしい。

とてもじゃないけど1日では把握しきれないですよね。

そうですね。生活している人たちに向けて、生活しているなかで発信とか見えてきたものに寄り添えればいいなと思います。その中で通っていただいて、見えてくるものがあるかなと。

通うというのがポイントになりそうですね。ありがとうございます。

さいたま国際芸術祭
期間:10月7日(土)〜12月10日(日)
メイン会場:さいたま市 旧市民会館おおみや
その他会場:RaiBoC Hall、大宮盆栽美術館、漫画会館、岩槻人形博物館、鉄道博物館、埼玉県立近代美術館、うらわ美術館、さいたま市文化センター、その他さいたま市内各所

  • 武田涼花

    さいたま局 キャスター

    武田涼花

    趣味・特技:旅行・カラオケ・不用品のリメイク・映画や舞台の音楽を覚えること(あまり役に立ちませんが…) 埼玉のここが好き:豊かな自然をもちつつ利便性に優れているところ。そしてなんといっても「心の広い県民性」

ページトップに戻る