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コロナ宿泊療養施設のホテル営業再開 課題は人手不足 埼玉

  • 2023年6月6日

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行したことにあわせて、患者を受け入れる宿泊療養施設として運営されていたさいたま市のホテルが、2年ぶりに通常の営業を再開しました。しかし、直面したのは人手不足。今、埼玉県内でも人手不足だと感じている企業の割合が増えています。

ホテルが宿泊療養施設に

新型コロナの感染拡大期には、自治体の要請で民間のホテルなどが軽症や無症状の患者を受け入れる宿泊療養施設として運営されました。埼玉県では、17のホテルが宿泊療養施設となりました。

さいたま市大宮区のホテル

このうち、さいたま市大宮区にあるホテルは、おととし6月から患者を受け入れてきました。埼玉県から要請を受けた当時は、新型コロナについてまだわからないことも多く、従業員から不安の声もあがったといいます。

支配人 羽原佑介さん
「これまでホテルの運営しか経験がなかったので、宿泊療養施設の不安や何をやっていいかわからないという部分も多くありましたが、地域の方に貢献ができると思い取り組んできました」

防護服を着ていたホテルの従業員

支配人ら従業員も研修を受けて、防護服を着た消毒作業や食事の配膳などにあたってきました。

営業再開に向けた清掃の様子

新型コロナの「5類」への移行に合わせて、ホテルなどの宿泊療養施設は運営が終了することになり、このホテルもことし4月26日にすべての患者が療養を終えました。その後、ホテル内の清掃やスタッフの研修など準備を進めてきました。

ようやく2年ぶりの営業再開 直面したのは・・・

そして、6月1日に通常営業の再開の日を迎え、午後になると、予約をしていた客が訪れていました。
しかし、営業再開にあたって直面したのは人手不足でした。宿泊療養施設としての運営が続き、臨時休業していた2年の間にパートやアルバイトの多くが次の仕事に就くなどして辞めてしまったのです。社会経済活動の回復の動きが本格化する中で、以前より時給を上げても朝食や客室の清掃を担当する人材が十分に集まらず、別の企業に業務を委託することで最低限必要な人数を確保したということです。

支配人 羽原佑介さん
「ようやくこの日を迎えられてとてもうれしいです。飲食業も旅行業も人材を集めることが大変だという認識はありましたが、いろいろな方法で募集しても応募がこないということで、ここまで大変だとは思っていませんでした。スタッフの人手がまだまだ足りていないので、募集を継続して人材育成をしていきたい」

県内のほかの企業でも人手不足課題に

人手不足は、県内のほかの企業でも課題となっています。
民間の信用調査会社の帝国データバンクは、ことし4月に埼玉県内の企業1075社を対象にインターネットを通じて人手不足に関するアンケート調査を行いました。これによりますと、「正社員が不足している」と感じている企業は52.1%と調査を開始した平成18年以降で過去最高になりました。「非正社員が不足している」と感じている企業は33.4%で前の年の同じ時期に比べて5.2ポイント増えました。
正社員については、企業の規模を問わず不足感が高まっている結果になったということです。

帝国データバンク大宮支店情報部 長森浩史さん
「正社員の不足感がコロナ前を上回り過去最高となったことが大きな特徴です。3年前の6月に人手不足を感じている企業の割合が正社員、非正社員ともに大きく下がりましたが、コロナの影響で減ってしまった需要が徐々に回復傾向にある中で、人手不足感が高まっていると考えられます。しばらくはこの状況が続くのではないかと思います」

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