秩父鉄道の秋を訪ねて

秩父盆地 秋の雲海

埼玉県西部の秩父盆地には雲海が出現し、幻想的な光景が広がります。

雲海は、山間地などで風がない日に気温が下がり、地表付近で湿った空気が冷やされ続けると見られる現象です。

紅葉を舟から楽しむ 長瀞駅

長瀞駅の近くを流れる荒川上流の渓谷では、紅葉が見頃を迎えています。

名物の川下りの舟から渓谷の紅葉を楽しむことができ、大勢の観光客が訪れます。

カエデやコナラなどの赤や黄色に色づいた木々が渓谷を彩ります。

野菜の収穫体験 ふかや花園駅

ふかや花園駅は、2018年に開業した秩父鉄道で最も新しい駅です。

ことし5月、地元の野菜や農業の魅力を発信する施設「深谷テラス」がオープンしました。

体験農園では年間を通じて100種類ほどの野菜を育てています。

旬を迎えた野菜の収穫体験を楽しむこともできます。

花手水で地域を活性化 行田市駅

行田市駅の周辺では、鉢に彩り豊かな花を浮かべる「花手水」（はなちょうず）が地域を盛り上げています。

コロナ禍で自粛が続いていた2020年、市内の神社が参拝者へのおもてなしとして始めました。

地元では「行田花手水week」と呼ばれるイベントがほぼ毎月、行われています。駅近くの商店など90軒あまりが参加して季節の花を浮かべた花手水を飾ります。

インスタグラムなどのSNSでも注目され、期間中は大勢の人たちが花手水を楽しみます。

秩父鉄道の沿線は、魅力的な秋の風景であふれていました。