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コロナ禍の打開策「越生10名山」で町をPR 埼玉県越生町

  • 2022年11月14日

「ハイキングのまち」として地域おこしに力を入れている埼玉県越生町。地元の観光協会は新たに「越生10名山」を定め、11月20日にハイキング大会を開いてPRすることにしています。

さいたま局 所沢支局/高本純一

「ハイキングのまち」にも新型コロナの影響が

埼玉県西部の越生町は、関東でも有数の梅林で知られていますが、気軽に登ることができる山が多いことから、町おこしにつなげようと、6年前の平成28年に「ハイキングのまち」を宣言しました。

季節の花や山歩きを楽しんでもらえるよう、月ごとにハイキングコースを設けて訪れる人をもてなし、当初は町に足を運ぶ人の数も順調に伸びていました。
しかし、新型コロナウイルスの拡大で状況が一変します。外出自粛が呼びかけられる中、登山者の数が大きく減ってしまったのです。

「越生10名山」でPR

こうした状況を打開しようと動いたのが、観光協会の事務局長の大沢昌文さん(64歳)です。

大沢さんは、越生町に生まれ育ち、観光協会に入る前は、町役場の職員としておよそ40年間町の発展に力を注いできました。「ハイキングのまち」を提案したのも、当時総務課長だった大沢さんでした。そんな大沢さんが思いついたのが、「越生10名山」と銘打って「ハイキングのまち」をPRする新たなプロジェクトでした。

大沢昌文さん
「越生町は7割が山で、いくつもすばらしい山があります。その中から『越生10名山』を指定して多くの人に登ってもらおうと考えました」

どの山を「10名山」にするかは人気投票で決めることとし、去年11月からことし4月にかけて広く募集しました。その結果、全国から2900人あまりの投票があり「10名山」が決まりました。

このうち、「上谷の大クス山」は、幹周りが15メートル、高さと枝の幅がそれぞれ30メートルの、くすのきがシンボルです。近くにはデッキが整備されていて、樹齢1000年以上と言われる巨木の迫力を間近で感じることができます。

また、「野末張見晴台」は、標高が東京スカイツリーと同じ634メートルで、地元の人が整備しました。ここからは、関東平野が一望できるうえ、北関東の谷川岳、赤城山、日光白根山、筑波山など、関東の名峰も眺めることができます。

関東平野を望む

さらに、越生町の山並みが北アルプスに似ているという町民の声をもとに「10名山」の一部を含む山々を「越生アルプス」と名付けました。

大沢昌文さん
「こんなに似ているとは思いませんでした。まずは町民のみなさんにお知らせしたいと思い、ことし9月に発行した観光協会だよりの創刊号で紹介しました」

上:北アルプス 下:越生アルプス
「観光協会だより」より

地元の木工業者なども協力

「越生10名山」が決まったことを記念して、観光協会は11月20日にハイキング大会を企画しました。このイベントにあわせて「10名山」を1つずつデザインした木のプレートの記念品を用意しました。

パズルのピースをそろえる感覚で楽しんでほしいと、登るごとにその山や峠のプレートが1枚もらえ10枚が1つの枠に収まるよう工夫されています。
記念品作りには地元の木工業者が協力し、デザインのプリントは町田浩二さん・健太さん親子が、木の加工は黒澤祐哉さんがそれぞれ担当しました。

町田さん親子
黒澤さん

材料には、端材が使われいて、環境にも配慮されています。

黒澤祐哉さん
「いつも端材を捨てるのはもったいないなと思っていたので、形になって達成感があります。このパズルを通して越生町は梅、ゆずだけでなく、林業も盛んなことを知ってもらえたらうれしいです」

さらに、大会の景品として、地元のうちわ工房が「10名山」や「越生アルプス」の写真をプリントしたうちわを作りイベントを盛り上げます。

島野博行さん

越生町の素晴らしさを多くの人たちに知ってほしい。地元の人たちの思いが込められています。

大沢昌文さん
「この大会を通じて『10名山』がもっともっと有名になればいいなと思いますし、好きな日にこの10名山に登ってもらい『越生町に来てよかった、また来よう』と思ってもらいたいです」

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