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甘酒にバウムクーヘン 特産の栗で商品開発 埼玉県日高市

  • 2022年09月30日

埼玉県日高市は県内有数の栗(くり)の産地で、収穫の最盛期を迎えています。
地域を盛り上げようと作られた栗を使ったユニークな商品が話題を集めています。

特産の栗 収穫最盛期

埼玉県西部にある日高市ではおよそ110軒の農家が栗を栽培していて、収穫の最盛期を迎えています。農家の小作重雄さんは「高麗川マロン」というオリジナルブランドの栗を栽培しています。ことしも大粒で、甘みのある品質になっているということです。

栗農家 小作重雄さん
「ことしも非常に甘い栗、そして大きな栗を皆様に提供できると思っています。伝統の栗を味わってほしい」

栗から甘酒!? ユニーク商品開発

そんな日高市特産の栗がユニークな商品に姿を変えて、地域を盛り上げています。
市内の酒店で販売されているのが、栗の甘酒です。

地元産の栗と、米こうじだけを原料にしていて、口当たりの良さや栗本来の甘さや香りが感じられるの特徴だということです。福島県のこうじ専門店と協力して作られ、去年、埼玉県のすぐれた特産品として表彰も受けました。

栗の甘酒開発に携わった金島敦規さん(酒店経営)
「甘酒なら幅広い世代に味わってもらえると思い、作ることにしました。1年かけて試行錯誤したので、できあがった時はうれしくて、味もいい仕上がりでしたので、これだったら、世の中に出しても喜んでもらえると思いました。この甘酒を飲んで、栗の産地、日高市を思い起こしてもらいたい」

和と洋のハイブリッド商品も

和菓子店が作ったのは、栗を使ったバウムクーヘン。「モンブランバウム」と名付けました。

栗のペーストを使ったバウムクーヘンは以前、地元の商工会などが開発し、製造は委託して、この和菓子店で販売していました。
しかし、委託業者の撤退などで、わずか2年で販売中止となり惜しむ声が相次ぎました。

和菓子店を営む浅見祐一さんは、いつか復活させたいと思っていましたが、バウムクーヘンを作るためのオーブンが高額でためらっていました。

浅見祐一さん(和菓子店経営)
「お客さんにも好評でしたので、悪いなという気持ちが強くありました。ちゅうちょはありましたが、やはり日高の栗を広めたい思いがありましたので、ここは自分が立ち上がるしかないなと思いました」

“いっそう栗の風味” バウムクーヘン復活へ

そこで、国の補助金やクラウドファンディングも活用することで、およそ1100万円の費用を工面。ことし5月に、専用のオーブンを導入しました。
製造方法は店で働く和菓子の職人とともに、兵庫県にあるオーブンのメーカーに行って、一から学びました。

オーブンの中で生地を巻きつける芯を回転させながら、少しずつ生地を塗り重ねます。
塗る前の生地が固まらないよう生地を入れている器の中をかき混ぜ続ける必要があるため、280度のオーブンの前で約1時間つきっきりの作業です。
最後に少し温度を上げて焼くことで、外がサクサクで中がもっちりした食感のバウムクーヘンになるということです。

和菓子職人
「上出来です。よくできました。自信を持って提供できます」

復活したバウムクーヘンは、真ん中に栗ようかんを入れ、さらに栗の甘露煮をのせることで、以前のものよりもいっそう栗の風味を味わえるようになっています。 
材料の一部には、十分な大きさに育たず廃棄されていた栗も使い、地域の資源の有効活用にもつながっているということです。

浅見祐一さん
「日高市の特産品で誇りでもある栗の良さを多くの人に知ってもらい、地元に愛着を持ってほしいと願っています。今後もおいしい栗の菓子を研究していきたい」

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