埼玉県立秩父農工科学高校の生徒が中心となって運営するチャレンジショップ「よりどころ」。地元の商店街にある古民家で、生徒が育てた野菜や秩父銘仙の着物などを販売しています。運営メンバーの1人、3年生の黒澤澪揺さんに猪崎キャスターが伺いました。
黒沢さんが通っている秩父農工科学高校とはどんな学校なんでしょうか。
農業や工業、家庭科に関わる全部で7つの学科がある高校です。私は農業科で勉強していて、3年生は主に野菜と果樹と草花に分かれています。
どうしてチャレンジショップ「よりどころ」を開くことになったんですか。
学校の課題研究で秩父市のPRをしているんですが、地元の人たちとの交流を通して、地域ともっと深く関わることができればと思って始めました。
地元の人たちとの交流は生まれていますか。
店が開く前からおじいさんやおばあさんがたくさん集まってくれます。皆さん、積極的に話しかけてくれて、とても優しく接してくれています。
店ではどんなものを販売しているんですか。
今の時期だと、ニンニクやトマト、ジャガイモなどを販売しています。特にトマトが一番人気で、店を開いた途端に売り切れてしまう感じです。自分でつくったトマトを「おいしい、おいしい」と言ってたくさん買ってくれるので、感激しました。
店を運営するうえで心掛けていることはありますか。
笑顔を忘れずに、大きな声で挨拶するようにしています。お客さんも「頑張っているね」と応援の声をかけてくれるので、楽しく運営ができています。
今後はどんな思いで「よりどころ」を運営していきたいですか。
今は店を訪れてくれる人はお年寄りが多いんですが、もう少し若い人にも来ていただいて、みんなで和気あいあいと交流をしながら、販売ができたらいいなと思っています。
このチャレンジショップは「秩父を元気にしたい」と2016年にオープンし、ことし6月からは店名を新たに「よりどころ」に変えて、かつて秩父銘仙の取り引きでにぎわった買継商(かいつぎしょう)通りに面した古民家に移転しました。毎週金曜日に営業予定で、詳しい情報はインスタグラムやツイッター、フェイスブックで発信しているということです。