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外国人観光客受け入れ再開 長瀞 川越 埼玉県内の観光地は

  • 2022年06月13日

新型コロナの影響で停止していた外国人観光客の受け入れが6月10日から2年ぶりに再開されました。ツアー客に限定する形で、実際に訪れるには早くても1か月程度かかる見込みですが、埼玉県内の観光地でも準備が進められています。

川のレジャーが人気の長瀞では

川のレジャーが人気の埼玉県長瀞町の観光協会は、英語のパンフレットと連動したホームページを新たに作るなどしてPRに努めています。

長瀞町はゴムボートで川を下る「ラフティング」やカヤックでの川下りなど川のレジャーが人気の観光地です。

長瀞町観光協会は、今年に入り英語のパンフレットを10年ぶりに作り直して、町内の観光スポットの詳しい情報が得られるQRコードも掲載しました。

さらに外国人観光客の受け入れ再開を見据えて、このパンフレットに連動した英語のホームページも急いで完成させ、PRに努めています。

長瀞町観光協会 小澤君香さん
「外国人観光客受け入れのガイドラインなどに対応した新たな情報があれば、ホームページを少しずつアップデートして伝えていきたい」

また、町内でラフティングの事業を手がけている会社は、外国人のスタッフを増やしたばかりの時に新型コロナの影響で観光客が減少したことから、今回の受け入れ再開に期待と不安を抱いています。

大澤匡社長
「一歩踏み出したとのはいいことだと思います。今回は団体客だけなので、アウトドアを楽しむ客はまだまだ少ない。以前のような形に戻るのは いつになるのか気がかりです」

川越 高校生が英語で観光案内の研修

蔵造りの町並みが残り「小江戸」と呼ばれる川越市では、高校生が英語で観光案内をするための研修を受けました。

川越は、外国人観光客にも人気が高く3年前の2019年には年間30万人以上が訪れていました。
7日、川越市にある星野高校国際文化部の生徒35人が、地元の観光ガイドと一緒に市内を巡って英語で観光案内をするための研修を受けました。

観光スポットの「時の鐘」では、明治時代に大火で焼失したあと地元の人たちが自分の家より先に再建に取り組んだ歴史を、ガイドが英語で説明していました。
星野高校国際文化部では、外国人観光客に英語で観光案内をする活動をこの秋、3年ぶりに再開することにしていて、生徒たちはメモを取りながら真剣に聞いていました。

 

外国人観光客が訪れるようになったらフレンドリーに接して、できるだけ自分のことばでわかりやすく川越のことを説明したいです

日本のことはもちろん、川越を好きになってもらって、また来たいと思ってもらえたらいいなという気持ちでやりたい

当面は添乗員付きツアー客限定 感染対策求める

2年ぶりに再開された外国人観光客の受け入れ。1日あたりの入国者数の上限2万人の範囲内で受け入れ、入国の対象は感染のリスクが最も低いとされるアメリカや韓国、中国など98の国と地域です。感染拡大を防ぐため当面は、添乗員付きのツアー客に限定することにしています。

大手旅行会社によりますと、ツアーの参加者の募集やビザの発給手続きに時間がかかるため、実際にツアー客が日本を訪れるには早くても1か月程度かかる見込みだということです。

一方、観光庁が旅行会社など事業者向けに作成したガイドラインでは、ツアー客に対して、マスクの着用をはじめ 感染防止対策を徹底することや、国内で入院したり治療を受けたりする場合に備えて、民間の医療保険に加入してもらうことに同意を得る必要があるとしています。

外国人観光客の受け入れ再開は地域経済の回復につながることも期待されますが、訪日外国人が年間3000万人を超えていたコロナ前の水準には到底及ばず、今後、感染対策を徹底しながら制限を緩和していけるかどうかが課題となります。

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