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埼玉県所沢市「航空発祥の地」楽しみながら歴史を知ろう

  • 2022年05月18日

埼玉県所沢市が「日本の航空発祥の地」と呼ばれているのを知っていますか? 今は空港も飛行場もありませんが、かつてこの地で日本の航空史に残る出来事がありました。そうした地域の歴史を楽しみながら知ってもらおうというイベントが開かれました。

日本で最初の飛行場が所沢に

アンリ・ファルマン機

今から111年前の明治44年、所沢市には日本で最初の飛行場が開設されました。
そこで初めて飛び立ったのは「アンリ・ファルマン機」。およそ800メートルの距離を飛んだことなどから、所沢が「日本の航空発祥の地」とされています。
その場所はいま「所沢航空記念公園」となり、市民の憩いの場です。

デジタルとアナログの融合? VR映像で“飛行体験”

所沢青年会議所は、こうした歴史を子どもたちに楽しみながら知ってもらおうというイベントを4月29日と30日に東所沢公園で開きました。会場に用意されたのは飛行機にちなんだアトラクションです。

ゴーグルを付けた男の子が見ているのは…

「所沢航空記念公園」を上空からドローンで撮影した映像です。
VR=バーチャルリアリティーを使った“飛行体験”。360度見渡すことができて、飛行機で空を飛んでいるように感じられます。

座席は「アンリ・ファルマン機」の操縦席をイメージしています。
前から扇風機で風を送ったり…

手で揺らしたりして、空を飛んでいる気分を味わってもらっていました。

本当に空を飛んでいる感じがしてすごいと思いました。地域の歴史もよくわかりました。また乗りたいです。

離着陸体験? “フライングコースター”

そして、子どもたちの人気を集めていたのが「フライングコースター」。
全長およそ40メートルの2本のコースは、青年会議所メンバーの手作りです。

イベントの前日に足場を組んだり、ベニヤ板を取り付けたりして、完成させました。

コースターは高さ3メートルの位置から下っていきますが、スタート直後にちょっと上昇。そして徐々にスピードを上げながら一気に下降します。

飛行機が飛び立って着陸するような感覚で遊んでもらうのが狙いです。

最後のほうでびゅーんと来てびっくりした

すごく速くて楽しくて落ちるよってくらい楽しかった

手作りだけど、上がったり下がったりして、すごく楽しかったです。航空発祥の歴史は知っていますが、おもしろいイベントだと思います。

3年ぶりのイベントに多くの人が

所沢青年会議所はこうしたイベントを毎年開催してきましたが、新型コロナのため、この2年は人が集まる形での開催は見送ってきました。
大型連休にあわせて3年ぶりに開かれたイベントには、家族連れなどが大勢集まりました。

所沢青年会議所 田中成憲さん
「多くの人に楽しんでもらえて、うれしく思います。航空発祥の歴史は所沢市の魅力なので、多くの人に伝えて地元に興味を持ってもらえればと思います。地域に愛着を持つ人を増やして、住民どうしの交流やにぎわいが生まれるまちにしていきたい」

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