首都高速道路川口線に首都高初の施設がオープンしました。ドライブの途中、パーキングエリアに車を止めて、公園に遊びに行ける場所です。首都高速道路会社と埼玉県川口市が連携して整備しました。どんな場所なんでしょうか。
首都高速川口線の上り線にオープンしたのは「川口ハイウェイオアシス」です。
4月25日のオープンを前に記念式典が開かれ、多くの関係者が集まりました。
ハイウェイオアシスとは、高速道路などの休憩施設と公園を一体で整備した施設で、各地の高速道路でオープンしています。
今回は、川口市が運営するイイナパーク川口(赤山歴史自然公園)と、首都高速の川口パーキングエリアを連結する形で整備されました。
首都高速では初めての試みです。
川口市の公園もパーキングエリアも以前からありましたが、この施設がオープンすることで1番大きく変わったのは、パーキングエリアと公園の人の行き来が可能になったことです。
首都高速から出なくても、パーキングエリアに車を止めて公園を訪れることができるほか、公園を訪れた人がパーキングエリアのレストランや売店を利用できるようになりました。
もともとパーキングエリアにあった売店などはリニューアルして、公園から利用しやすい場所に移転しました。
さらに、子どもが雨の日でも体を動かすことができる屋内の遊具施設が新たにオープンしました。
場内は7つのエリアに分かれていて、大型の滑り台や三輪車などで遊ぶことができます。
売店では地元の特産品も販売されています。
多くの来場者に対応するため、駐車台数もこれまでのパーキングエリアの2倍に増えました。
パーキングエリアと連結された公園は、雑木林やとんぼ池など自然豊かな敷地内を散策することができます。
子どもが飛び跳ねて遊べる遊具があるほか、資料館では地域の文化や歴史を学ぶことができて、地域の住民たちに人気の公園です。
この公園は、今回のハイウェイオアシスオープンにあわせて全面開園となりました。
平成22年度から検討委員会が設置されて整備が始まり、4年前に一部開園となった、比較的新しい公園です。
公園の整備にあわせて、構想が始まったのが「川口ハイウェイオアシス」です。
10年前の平成24年3月に首都高速道路会社と川口市は覚書を締結して、ハイウェイオアシスの整備事業を共に進めることにして、建設を進めてきました。
両者は今回のオープンによって、双方にメリットがあると感じています。
首都高速道路会社 前田信弘 社長
「首都高の利用者にとっては施設が大きくなって快適に過ごしやすくなる。これまでのパーキングエリアは閉じられた空間だったが、地元と触れあえる場所になった」
川口市赤山歴史自然公園整備室 船本勉 室長
「市内・市外からこれまでより多くの人が訪れるため、憩いの場にするとともに川口市の魅力を発信する場所にしたい」