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地域の味をおせちに込めて 埼玉県朝霞市

  • 2022年01月19日

コロナ禍が続く中でも楽しく新年を迎えてもらおうと、埼玉県朝霞市で、地域の飲食店が自慢の味を持ち寄って特製のおせちを作り、販売しました。

おせちを作ったのは地元の飲食店で作るグループ

新型コロナの影響で帰省や遠出を控えて新年を自宅で過ごす人たちに楽しんでもらおうと、朝霞市の飲食店でつくるグループ「食いち」が年末年始に向けて初めて行い、11の飲食店が参加しました。

仕込みをする岡田歩さん

このおせちを企画したのは南米料理を提供する店を営む岡田歩さんです。岡田さんは、特製おせちのための料理として、県内で育てられたブランド豚の肉を使ったローストポークを選びました。

岡田さん特製のローストポーク

オーブンで温度を変えながら、1時間半以上かけてじっくり温めていくことで肉のうまみを閉じ込め、ジューシーでやわらかな食感になるように仕上げたということです。

岡田歩さん
「実家に帰れない方が多いんじゃないかと、少しでも正月が楽しい思い出であふれてもらえたらという思いです」

通常営業しながらおせちの仕込み

炭火で焼き上げた銀ダラ

また、別の和食店では特製のたれに2日間つけ込んで味をしみこませ、炭火でじっくり焼き上げた銀ダラの切り身などを作っていました。この和食店では、年末は忘年会の需要も回復し、通常の営業をしながら、徹夜でおせちの仕込みに励みました。

店主の芝田行宏さん

店主 芝田行宏さん
「新年の幕開けですから、採算は度外視していい食材を使います。お客さんあっての飲食店なのでお客さん命で頑張ります」

重箱に詰め込む飲食店の人たち

大みそかの朝、おせちの仕込みに励んできたグループのメンバーたちは和食店に自慢の料理を持ち寄って集まり、重箱に詰め込む作業を行いました。3段の重箱には和洋中、あわせて30品ほどの料理が詰め込まれ、見た目も華やかな特製おせちが80セット、完成しました。

完成したおせちとデザート

価格は2万4800円で、赤字覚悟でえりすぐりの食材をそろえた店もあるということです。

おせちは各家庭へ

特製おせちはそれぞれの店舗で予約した人たちに手渡されました。

「コロナの影響で帰省しない予定だったので、ぜひ食べたいと思って予約しました。地域を盛り上げてくれて、ありがたいです」

おせちを企画した岡田さん

「地域の人たちに喜んでもらえてうれしいです。今後もみんなに笑顔になってもらえる取り組みを続け、子どもたちに“朝霞って面白いんだよ”と言ってもらえる町にしていきたいです」

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