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楽しむことがSDGs 「わこサス」埼玉県和光市

  • 2021年11月12日

埼玉県和光市で持続可能な社会の実現に向けた活動をしている市民団体、チームSDGs「わこサス」。約25人のメンバーが子どもの学習支援や使わなくなった本や洋服の交換会などを行っています。SDGsの活動を続ける秘訣について、代表の関口寿子さんに猪崎那紗キャスターが伺いました。

チームSDGs「わこサス」 はどんな活動をされているんですか。 

私たちは、和光市をよりサステイナブルにということで、さまざまな活動を行っています。例えば、本の交換会「そらよみヤミー」とか。 着なくなった自分の洋服を交換する「エシカルファッション部」などです。 

エシカルという言葉は、あまり聞きなじみがないんですが、ファッションとはどうつながってくるんですか。 

エシカルとは、倫理的、道徳的というような意味になるんですけれども、今のファッション業界があまり地球環境によくなかったり、作っている人たちの労働環境を悪化させていたりとか、あまりよくない業界といわれているんですね。 

この業界をより持続可能でみんなが幸せになるようにしようということで、エシカルファッションという言葉が今、広がっています。例えば、地球環境にちゃんと配慮しましょうとか、 作っている人たちの労働環境、例えば、縫製をする人たちの工場の環境とか権利を守っていこうとか、原材料を作る農家の人たちがより健康になるようにしようとか、あとは児童労働ですね、子どもたちがちゃんと学校に行けるようにしようとか。

エシカルファッションとは、ファッション業界に関わるすべての人たちに配慮して、みんなで幸せなになるような業界を目指していこうという取り組みです。 私たちもそこに貢献したいなと思って活動しています。

チームSDGs「わこサス」代表 関口寿子さん

具体的には、どういう活動をされているんですか。

今、どんどん新しい洋服を買ってどんどん捨てていくという大量消費、大量廃棄の消費スタイルが主流になっていると思うのですが、私たちは、長く使うことを前提にちゃんと必要な洋服だけを買って、買った洋服は大切に長く使うという意識をもつべきなんじゃないかと考えています。そして、気に入って買った洋服がサイズアウトなどでどうしても着られなくなったら、ほかの気に入ってくれる人にお嫁に出す、そんな洋服の交換会をしようと市内で活動しています。

大切に扱った洋服を誰かに喜んで着てもらえると思うと、うれしいですよね。

そうなんです。そのうれしさが循環するというのは、すごく大事だなと思っています。例えば、子どもはすぐ大きくなっちゃうので、まだ着ることができる子ども服もすぐ要らなくなったりするじゃないですか。 子ども服の交換会は非常に好評で、またやってくださいというような声も多くいただいています。お財布にも優しいし、地球にも優しい活動になっているかなと思います。 

わこサスの活動

今、お話聞いているとチームSDGsとして活動されていますが、私、一方的にSDGsってすごく難しいものなのかなと思っていたんですけど、それが覆されました。

もう本当にできることをやろうという感じですね。あとは私たちの活動自体、サステイナブル、持続しなきゃいけないなと考えています。活動を持続させるためにも、やっぱり自分たちが楽しいか、自分の心が喜ぶような活動じゃないといけないと思っています。社会課題と自分たちの”自分軸”っていうんですかね、 この軸の共有する部分を活動領域としています。 

楽しいとか喜ぶってっていうことが、持続可能なものになっていくということなんですね。

楽しければ周りも集まってきますね。 参加者の皆さんも。「楽しい」というのは、すごく大事なキーワードじゃないかなと思っています。 

キャスターからひと言

関口さんのお話で印象的だったのは「楽しみながらできるものでないと、継続できない」という言葉です。身近にある本や洋服を次の誰かにバトンとして渡すことで、自分とその相手だけではなく、社会全体にも貢献できるもと考えるとすごく素敵ですよね。SDGsというものが、とても身近で自分一人でも簡単に挑戦できるんだと感じた放送でした。 

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