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くりが特産の埼玉県日高市 担い手確保し産地を守る取り組み

  • 2021年10月05日

秋の味覚、くりが特産の埼玉県日高市では、市を挙げてPRしています。一方で生産者の高齢化が進んでいることから、新たな担い手を確保しながら地域の特産を守る取り組みが続いています。
(さいたま放送局 所沢報道室/高本純一)

ことしも特産のくり実る

日高市ではかつて養蚕が盛んでした。しかし、繭の価格の下落に伴い、昭和30年代後半からくりの栽培が行われるようになり、今では県内有数のくりの産地となっています。

写真提供:日高市教育委員会

生産者の國分俊幸さん(66歳)は、広さ5点5ヘクタールの畑でくりを栽培しています。9月に入って収穫の時期を迎え、國分さんは、地面に落ちたいがぐりの中から火ばさみでくりを収穫してはかごに入れていました。

國分さんによりますと、ことしは、夏場に厳しい暑さがあまり続かず、雨も適度に降ったことから実のつきや甘さは例年並みに仕上がっているということです。

市を挙げて特産をPR

市内では、特産のくりで地域を盛り上げようと、くりを使ったスイーツやパンなどが店頭にならび、市もパンフレットを作って店や商品を紹介しています。

このうち、JR高麗川駅にほど近い住宅地にある洋菓子店は、地元のくりを使った特製のモンブランを1日50個限定で販売しています。くり本来の上品で繊細な甘さを引き立てるため、そうめんがあしらわれていて、見た目や食感のアクセントにもなり、この店の人気商品だということです。

オーナーシェフ 広見純さん(51歳)
「日高市のくりの良さを感じてもらうとともに、くりの生産者も応援していきたい」

担い手確保し産地を守る

この時期、市内がくり一色で盛り上がる一方、市によりますと近年は生産者の高齢化が進み産地の衰退が懸念されています。このため、市は生産者の意向を聞き取ったうえで
管理されなくなった畑を意欲のある人に紹介する取り組みを5年前から行っていて、これまでに新たに3人が加わりました。

鈴木聖弘さん(46歳)もその1人で、3年前から畑を借りて地元のベテランの生産者に教わりながらくりを栽培しています。

鈴木さん
「くりは 興味深いと思ったし 担い手不足の解消にもなるのでチャレンジしました。畑は十分すぎるほどあるので、うまく管理して、より品質のいいものを出荷していきたいと思っています」

新たな担い手を確保しながら地域の特産を守り育んでいこうと取り組みが続いています。

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