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お雑煮研究家 粕谷浩子さん注目レシピ 千葉・銚子“メカ雑煮”とは

  • 2023年12月22日

全国各地のお雑煮を調べ、知られざる味を探求し続ける、お雑煮研究家の粕谷浩子さん。
これまでに食べたお雑煮の数は500種類以上。その粕谷さんが、この冬、新たなお雑煮に出会う!
千葉県銚子市で食べられているという、“メカ雑煮”。
どんな材料が使われているのか?粕谷さんに同行取材して、知られざる味に迫りました。

銚子で親しまれている“メカ”

メカ雑煮の“メカ”とは、銚子港で冬に水揚げされるメカジキのこと。地元では、昔から“メカ”の愛称で親しまれ、刺身や煮つけとして食べられてきました。お正月になると、赤身のマグロと白身のメカジキを紅白に並べていただくのも、銚子ならではの習わしだといいます。

粕谷さん

メカジキの刺身は、マグロの味とよく似ていて、脂が乗っていてとってもおいしい!
まるでトロを食べているようでした!
これを使ったお雑煮とは? ドキドキワクワクが止まりませ~ん!

今回の主役!“メカ雑煮”とは?

メカ雑煮に入れるのは、刺身では使わない血合いの部分。銚子市内の魚屋さんで、冷凍にして刺身の半値ほどで売っているのを見かけました。

メカジキの血合いは、下ごしらえをすることで臭みが消え、食感も、かめばかむほどうまみが広がるそう。小松菜や大根・油揚げと一緒に煮込んで、お雑煮にします。

 

聞き込み調査をしたところ、銚子では、メカジキに限らず、好きな魚を雑煮に入れて食べている人が多いようでした。“メカ雑煮”は、刺身では使わない、安い血合いを上手に使うところが、漁師町ならではですね。

あっさりしていてお餅との相性も抜群!“メカ雑煮”

【メカ雑煮】
<材料>※分量はお好みで
・メカジキ(血合いの部分)
・油揚げ
・小松菜
・大根
・餅

(1)沸騰したお湯の中に塩を入れて、メカジキの血合いを湯がき、臭みと脂を取る
(2)油揚げはさっと湯通しして、食べやすい大きさに切っておく
(3)小松菜はざく切りに、大根はいちょう切りに切っておく
(4)昆布とかつおで取っただしの中に、(1)~(3)を入れて、大根が軟らかくなるまでゆでる
(5)塩としょうゆで味をととのえる
(6)焼いた餅を入れて完成

 

上村
リポーター

メカジキの血合いは、味が濃くて、豚肉を食べているようなうまみがありますね!
魚の臭みはまったくなく、後味はあっさり!お餅がいくらでも食べられます!

 

血合いは柔らかくて、だしもしっかり出ていてすばらしい!銚子にこんなにおいしいお雑煮があったとは!
これからも聞き取り調査を続け、知られざるお雑煮を発信し続けていきたいです!

ユニークな“お雑煮”を募集しています!

「私の地域ではこんなお雑煮を食べている!我が家のお雑煮はちょっと変わっている!」といったお便りを募集しています。季節を問わず、お雑煮研究家の粕谷浩子さんが取材に伺います。
たくさんのご応募をお待ちしています。

<宛先>
〒150-8001
東京都渋谷区神南2-2-1
NHK首都圏局 くらしりコーナー
“お雑煮募集”係 まで

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