1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. おはよう日本 関東甲信越
  4. 俳人・神野紗希さんが指南 文学の秋!俳句で暮らしを楽しく

俳人・神野紗希さんが指南 文学の秋!俳句で暮らしを楽しく

  • 2022年9月22日

秋の訪れを感じ、文学を楽しむのにちょうどいい季節。
日々の暮らしに俳句を取り入れて、自分の気持ちや思い出を表現してみませんか?
日常生活の何気ない発見から俳句を簡単に作る方法を、教えていただきました。

俳人 神野紗希さんが指南!日常生活の中から俳句の種を発見!

教えてくれるのは、現代俳句協会副幹事長で、NHK文化センターの講師としても人気の俳人・神野紗希さん。
神野さんは、俳句の季語はふだんの生活の中にあふれていて、自分の心がワクワクときめく季語を見つければ、簡単に俳句が作れるといいます。

俳句の作り方(1) ときめく食材から季語を探す!

俳句を作りやすい場所のひとつが、スーパーなどの食品売り場。旬の野菜や果物には、季語になっているものがたくさんあります。
まずは、好きな食べ物やその思い出など、ワクワクときめく食材を探しましょう。

神野さん

何が季語なのか、歳時記で調べます。最近では、スマホの歳時記アプリを使えば簡単に調べられるので、とっても便利ですよ!

上村
リポーター

食欲の秋!梨もぶどうも栗(くり)もサツマイモも、全部、秋の季語なんですね。
私は、ゆでて食べる“落花生”が大好き!これで俳句を作りたいです。

俳句の作り方その(2) 五感を使って短い言葉にしてみる

“落花生”を題材に、俳句を作ってみます。
いきなり575の17音にまとめるのは難しいので、まずは見た目、匂い、質感など、感じたことを、文字にして書き出してみましょう。その言葉をつなげると、意外と簡単に俳句になりますよ。

例えばこの中から…

上村さんの書いた言葉をつないで…
「白い皮ゴツゴツしている落花生」   これだけで俳句になっちゃいます!

 

わ~本当だ!簡単ですね。これなら私にもできそう!それでは一句。

 

とっても個性的ですね!
落花生という小さなものに、ラクダのこぶという大きなものを取り合わせたところが、とてもいいと思います。あえて言うなら、「ふたこぶの…」から始めて、「落花生」を最後にもってくるといいかもしれません。
【ふたこぶのラクダのごとし落花生】
「あー、落下生のことか」というふうに、句の最後で読者が気づきます。より落花生の存在感が出るし、驚きのある俳句になりますよ。

俳句の作り方その(3) 思い出を俳句に込める

次は、“さつまいも”を題材に俳句を作ってみます。
今度は、五感だけではなく、自分の中にある経験や思い出も探ってみましょう。

上村リポーターの思い出メモ

さつまいもにまつわる思い出をもとに作った俳句がこちら!

 

 

子どものころ、焼き芋をきょうだい3人で分けて食べたときに、真ん中が一番おいしいことをみんなわかっていて、みんなで真ん中を狙っていた…、そんなことを思い出しました。

「真ん中」というところに焼き芋のジューシーな感じが見えてくる。また、視線が狙っているという着地がおもしろいなと思いました。

神野さんの作品がこちら。

 

祖母が、家の畑でさつまいもを作っています。農作業をしてよく働く祖母の指の爪はとても短くて、その祖母が大きく丸々と育てたサツマイモと並べてみました。

 

神野さんのおばあちゃんが、一生懸命さつまいもを作る姿が想像できました。
おばあちゃんの作るさつまいも、おいしいんでしょうね。

たくさんの季語があります。そして人それぞれに、その季語への感じ方、思い出があるので、俳句はもう無限です。ぜひ、身近なもので、俳句を作って楽しんでみてくださいね。

ページトップに戻る