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正月のえび料理は“塩煎り”と“大黒煮”上田勝彦の絶品レシピ

  • 2021年12月24日

旬の海の幸を存分に味わう方法を“魚の伝道士”上田勝彦さんに教わるシリーズ。
今回はお正月に欠かせない“えび料理”。おせちの定番で、素材のうまみが生きる塩煎りや、殻の香ばしさが引き立つお雑煮、さらにはえびのコクを引き出す大黒煮まで、絶品レシピを紹介します。

使うのは頭と殻付きのブラックタイガー

ウエカツさん

豪華に伊勢えび!と言いたいところだけど、今回はスーパーでもよく売っている“ブラックタイガー”を使って美味しく仕上げるよ!
殻から出るだしは、風味がとってもいいから、ぜひ殻付き・頭付きで料理してほしいね!

★選び方 えびの色をよく見よう

 

解凍してあるえびの場合は、黒くなっていないものを。血液が酸化すると黒くなり傷みやすくなります。
冷凍の場合は、えびの表面が白濁していないものを。長期間冷凍していると脱水して白っぽくなってしまいます。

おせち料理の定番『えびの塩煎り』

 

しっかり煎ることで、殻から香ばしい風味が出て、味もぎゅっと濃縮!!

<材料>※分量はお好みです
・ブラックタイガー(有頭)
・塩水(塩分濃度は3%)

<作り方>
(1)フライパンに塩水を入れて沸騰させ、えび(ブラックタイガー)を入れてアクを取る
(2)えびが浮いてきたら、さし水をして、さらに沸騰させる
※さし水をすることで、えびの中心までしっかり火が通ります
(3)えび全体が赤くなり、火が通ったらお湯を捨てる
(4)そのままフライパンで水分が飛ぶまでしっかり煎り、照りが出てきたら完成

 

しっかり煎って水分を飛ばすことで、日持ちが良くなります。冷蔵庫で1週間は保存できます!

塩煎りをお雑煮に!『焼きえびのお雑煮』

 

塩煎りをさらに焼くことでうま味と香りがアップ!えびのだしがぎゅっと詰まった絶品のお雑煮だよ!

<材料>※分量はお好みです
・えびの塩煎り
・昆布
・削り節
・塩
・うす口しょうゆ
・切り餅
・大根
・にんじん
・小松菜
※具材はお好みで

<作り方>
(1)えびの塩煎りは、食べやすいように殻に切れ目を入れておく
(2)(1)をトースターまたはグリルで、殻がパリパリになるまで焼く
※焼きすぎると身が縮んでしまうので注意してください
(3)昆布と削り節で取っただしの中に、(2)とお好みの野菜を入れて、沸騰させないよう弱火で煮込む
(4)塩と少量のうす口しょうゆで味をととのえる
(3)焼いた餅を加え、盛り付けて完成

 

えびのうま味が凝縮しているね。これこそ“通の味”!

上村

あっさりしているのに、えびの香ばしさと味がしっかり出ていて、いいだしになっていますね~!

黒砂糖がコクを引き出す『えびの大黒煮』

 

黒砂糖の力強い甘さを加えることで、えびのコクが引き立ってくるよ!

<材料>※分量はお好みです
・ブラックタイガー(有頭)
・サラダ油
・しょうが
・たかのつめ
・酒
・黒砂糖
・しょうゆ

<作り方>
(1)フライパンにやや多めの油を入れ、千切りにしたしょうがとたかのつめを加え、香りが出るまで炒める
(2)えび(ブラックタイガー)を入れ、赤くなってきたら、酒とたっぷりの黒砂糖を入れて蓋をする
(3)えび全体が赤くなったら、しょうゆを多めに入れて煮つける
(4)煮汁が減ってきたら火を止めて、最後まで味をしみこませる。照りが出たら完成
※火を止めてからも、残った煮汁をえびにかけるようにすると、味がより染み込みます

 

えび はコクが強いもの。それと張り合えるのが黒砂糖!この2つを組み合わせると相乗効果で、うま味がぐっと引き出されるよ!

えびの塩煎りも大黒煮も、しっかり水分を飛ばすことが大切です。
冷蔵庫で1週間は保存することができます。お正月にぜひ、お試しください!!

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