秋が深まり紅葉が見頃を迎える時期。
素敵な景色をスマホで撮っても、なんだかパッとしない写真になってしまった…
そんな経験ありませんか?
今回は植物写真のプロにスマホでできる簡単な“映える”秋の一枚の撮影方法を教えてもらいました。
今回スマホ撮影術を教えてくれるのは植物写真家の高橋修さん。
植物に注目したハイキングをライフワークとしていて、1年のうちおよそ300日は植物の写真を撮っています。高橋さんの手にかかれば何気ない植物もこんなに魅力的に。
まず初めに高橋さんが教えてくれたポイントは「主人公を決める」。
写真を通じて何を表現したいのかを意識しながら撮影しましょう。
こちらは私、上村が撮った写真。標識や道路など余計なものも入っていて、何を写そうとしているのかよくわからなくなっています。
写真を見た高橋さんから、意外な指摘が。
上村さん写真を撮るときに、足を動かさず撮りましたよね?
え?普通動きませんよね?必要ならズームを使えばいいし…
しかし高橋さんが挙げたポイントは“足ズーム”!まず被写体の周りを動き回ってよく見ます。そして、上下左右、さまざまな角度から撮ってみること。そうすることで、撮りたい物が一番際立つ写真を撮れるといいます。スマホのズーム機能は手ぶれや画質が落ちる原因になることもあるそうです。
さっそく“足ズーム”を使って写真を撮ってみると…。
色づいた葉っぱが主役として引き立つ写真に。
同じ木を撮っているのに、全くちがった印象の写真を撮ることができました。
続いて高橋さんがすすめるのは、スマホのレンズの位置を意識した撮影術。
例えば地面にある落ち葉などを撮るときには、スマホのレンズがある側を下に向けて“逆さスマホ”にすることで、落ち葉を見上げるようなアングルの写真を撮ることができます。
被写体に立体感が生まれ、迫力のある写真になるそうです。
試しにこの落ち葉を撮ってみました。
普通に上から撮影すると…。
次に逆さスマホを使ってみます。
落ち葉が立ち上がり立体感のある一枚に。
いつもとは違う雰囲気の写真が撮れるので、だんだん楽しくなってきていろんなものを撮ってみました。
実は、意外とうまくいかないのが植物との「自撮り」です。例えばこの写真。
自撮りをするときはどうしても自分の顔と後ろに撮りたい植物と距離ができてしまい、一体感が生まれません。そこでおすすめなのが、自分が植物の中に入ってしまうこと。そうすることで、顔と植物の両方をきれいに撮ることができます。
植物の中に入る!試してみると…。
確かに一体感がぐっと増した感じがしますね。季節を楽しんでいる様子が伝わる写真になりました。
最後にこんな写真も撮ってみました。
最近のスマホのカメラは本当に性能が上がっているので、簡単にいい写真が撮れます。
“足ズーム”や“逆さスマホ”を駆使してちょっと目線を変えるだけで、ふだんと異なる“映える”写真が撮れるようになるので是非試してみてください。