暑い日が続いたかと思うと、急に涼しくなったりして、なんとなく疲れを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時おすすめなのが、香りで食欲をわかせてくれる“スパイスカレー”。
少ない材料で誰でも簡単に本格スパイスカレーを作る方法を、スパイス料理研究家の印度カリー子さんに教わります。
本格カレーというとスパイス使いが難しいようなイメージがありますが…。
大丈夫でございます!実は、3種類のスパイスだけでもカレーは作ることができます。
準備するのは印度カリー子さんが“タクコ”と呼んでおすすめする3つのスパイス。
・ターメリック 和名ウコン。まろやかな香りで、カレーの色づけの役割も持っている。
・クミン カレーならではのエスニックな香りが特徴的。
・コリアンダー 別名はパクチーで、かんきつ系の爽やかな香りを持っている。
この3つの香りさえあれば、食欲をそそるカレーができます。
これらのスパイスはインドのカレー作りで最もよく使われる3つのスパイスになります。この3つだけでもカレーができるという意味で“タクコ”を選んでいます。
今回は、印度カリー子さんの数あるカレーレシピの中でも簡単というキーマカレーの作り方を教えていただきます。
『材料はすべて”1”のレシピ』と覚えてください。
●“タクコ”のキーマカレー
<材料>
・ターメリック…小さじ1
・クミン…小さじ1
・コリアンダー…小さじ1
・食塩…小さじ1
・サラダ油…大さじ1
・たまねぎ…1個
・トマト…1個
・にんにく…1かけ
・しょうが…1かけ
・ヨーグルト…100g
・ひき肉…お好み(100~200g)
<作り方>
(1)たまねぎ、にんにく、しょうがをみじん切りにして炒める。
※たまねぎはあめ色になってきたら、フライパンに押し当てるようにして中の水分を除きながら炒める。
(2)たまねぎが焦げ茶色になったらトマトを入れ炒める。
(3)スパイス、食塩を入れて軽く炒める。
※スパイスは加熱しすぎると香りが飛んでしまうので注意。
(4)ひき肉とヨーグルトを入れて5分ほど炒めたら完成。
作り方のポイントは2つあります。
まず、たまねぎを焦げても気にせずしっかりと炒めること。
水分が抜けたたまねぎがトマトのうまみを吸ってとろみが出るほか、深みやコクを出してくれるのだそうです。にんにく、しょうがはチューブ入りのものを使ってもOK。
一方で、スパイスは加熱しすぎると香りが飛んでしまうので、スパイスを入れてからは炒めすぎないようにしましょう。
おいしい。すごいエスニックな香り。辛味は全くないんですけど、スパイスの香りがカレーの味をより引き立ててますね。
“タクコ”は香りづけのためのもので味はほとんどないので、味が薄いと感じたら塩を足してください。また、辛味を足したい時は、ブラックペッパーやチリペッパーなどのスパイスをプラスしてください。
また、ひき肉をシーフードにしたり、ほうれん草をプラスしてほうれん草カレーにしたりしてもおいしいです。ココナッツやナンプラーを加えれば、タイ風のココナッツカレーなどにもアレンジすることができますよ。
味覚だけでなく嗅覚というもう1つの五感を使うことによって香りを楽しみつつ満足感のある食事を作ることができるのもスパイスの特徴のひとつです。“タクコ”を入れたカレーは辛くないので、小さいお子様からお年寄りまで楽しめます。ぜひいろんな食材を使って自分好みのカレーを見つけていただけたらと思っております。