洗って繰り返し使える “エコなラップ” として注目の「ミツロウラップ」。コロナ禍、家での食事が増えるとともにプラスチックごみも増えたと感じませんか?ラップから始める身近なエコ、ぜひ試してみてください!
食材を包んだり、残り物を保存したり。ついつい便利で使ってしまう、ラップフィルム。
総務省の調べでは、2020年の一般家庭のポリ袋・ラップ類、購入額は、前年と比べて8.3%の増加。
ラップを使う機会が増えると、ゴミも増えますよね。捨てるのにも罪悪感が…。
そこでいま、繰り返し使えるエコなラップとして注目されているのが「ミツロウラップ」です。主にインターネットなどで購入できます。
一見、普通の布ですが…。
どんな形の食器にもぴったりフィット。
ミツロウラップは、ミツバチの巣からとれる天然のミツロウをしみ込ませた布なんです。
手で密着させて、ラップと同じように使うことができます。
ただ、熱に弱いので、電子レンジなどでは使えませんが、水洗いして繰り返し使えるのが特徴です。
去年の夏からミツロウラップを愛用している杉山さん一家。
さっそく、杉山家の冷蔵庫をのぞいてみると…。
でました!全部、ミツロウラップです。
杉山家では、主に野菜の保存に使っています。
母 「形がしっかりしていて、鮮度も保たれるし、繰り返し使えてエコだしっていう感じかな」
娘 「あと、かわいい!」
さらに、ミツロウラップで包むと冷蔵庫の中でも存在感があり、野菜の廃棄が減るという思わぬ効果もあったんだそうです。
もちろん、食事の残り物の保存にもミツロウラップ。こうして杉山家では、ラップの使用量を半分に減らすことができたといいます。
【杉山家の使い方】
▼残り物の食材や余った野菜を包む
中身が見えないので、名札を付けておくと便利です。
▼お弁当のおにぎりを包む
おにぎりは、冷めてから包んでください。
▼旅行用の固形石けんなどを包む
ジッパー付きポリ袋の代用品として使っています。
※注意※
「ミツロウラップで食品の鮮度が保てる」というコメントについては、科学的な実証はなく、あくまで使用した方の実感です。
アルバイトにお弁当を持っていくという次女の日菜子さん。
イチ押しは、おにぎりを包むこと。
日菜子さん
「おにぎりにミツロウのにおいがついたりとか、味がするとかは全くないです」
杉山家でミツロウラップを使い始めたきっかけは日菜子さん。
大学の授業で環境問題に興味を持ち、自分の生活に取り入れたいと始めました。
使い続けて半年。最近では手作りして楽しんでいます。
その作り方とは…。
まず、お気に入りの布の上にミツロウを置きます。
ミツロウは、ネットやお菓子の材料売り場、手芸用品売り場などで購入することができます。
布とミツロウをオーブンシートではさんで、アイロンをかけます。アイロンの温度は中温に設定してください。
ミツロウを溶かしながら布にまんべんなくしみ込ませ、冷めたら完成です。
日菜子さん
「実際にやってみて、続けやすいし、繰り返し使えて愛着もわくし、生活が豊かになるなと感じているので、使ってよかったなと思っています」
温めて使うものにはラップフィルムを使って、そのまま冷ましてもいい物にはミツロウラップと、使い分けをするとラップの量もだいぶ減るということでした。
天然のミツロウを使っていますので、アレルギーのある人や乳幼児のご使用はお控えください。
【ミツロウラップ 杉山家の作り方】
<材料>
・布
・ミツロウ(布の重さの3倍ぐらいの量がおすすめ)
※ミツロウは、ネットやお菓子の材料売り場、手芸用品売り場などで購入することができます。
・オーブンシート … 2枚
・タオル
<作り方>
1.アイロン台に、タオル・オーブンシートを敷いておく。
2.(1)の上に布を敷き、適量のミツロウを置いて、オーブンシートを上からかぶせる。
3.中温のアイロンで、ミツロウを溶かしながらまんべんなく布にしみこませる。
4.冷めたら完成。
※注意※
天然のミツロウを使っているので、アレルギーのある人や乳幼児には使用しないでください。