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コロナ禍の防災(1)在宅避難 上手に水を確保するには

  • 2020年7月27日

災害が起きたときの断水。今年は新型コロナの対策として自宅で避難する『在宅避難』が、選択肢の1つに上げられるなか、この断水にどう備えたらよいのでしょうか。

国内外の被災地で救護活動をする国際レスキューナースの辻直美さんは、今回のコロナ禍で在宅避難者が増えた場合、給水車がすぐに来るかわからないため、水はできる限りたくわえておいた方がいいと指摘します。必要な水の量は、1人1日3Lと言われています。

辻直美さん
「事前に天気予報などを確認し、災害の危険を感じたら、水道水をすぐにためておくのがポイント。上手にためておけば水道水だけで3日間はしのげます」

水道水をためるときは

(1)飲料水
・きれいに洗ったペットボトルなどにためる。
 雑菌が入らないよう、満タンにいれてふたをする。
・やかんなどにためる場合は、ふたや注ぎ口にラップをして密閉する。
※水道水は塩素やカルキで殺菌消毒されています。煮沸したり浄水器を通したりするとその効果が失われてしまうので、水道水のまま保存する。
※水道の蛇口は汚れていることが多いため、中性洗剤で洗ってから水をためる。

(2)生活用水
・きれいに洗った浴槽にためる。(およそ200Lためられます)
・45Lのゴミ袋を二重にして水をため、段ボールやリュックサックなどに入れる。

保管期間

・飲み水として使う場合は、直射日光を避け常温で3日間。冷やす場所があれば1週間はもちます。
・生活用水として使う場合、お風呂場は雑菌が多いので3日ぐらいで使い切るようにしてください。ペットボトルなどに入れ、きちんと密閉していれば1週間はもつということです。

辻さんは「頭の中では水をためるだけでしょって思うかもしれませんが、日ごろ、水をためたり、ためた水を使ったりすることはなかなかないと思います。まずは一歩、お水をためるということから始めてみましょう」と話していました。

飲み水をためる場合、やかんや空のペットボトルをたくさん用意するのも大変です。例えば電気ポットを使ってみたり、飲み水用にタンクが一つ必要かなと考えてみたりと、実際にやってみることで足りないものやアイデアも浮かぶので、まずは試してみることが大切です。バケツに水をためて次の日使ってみる、その一歩から始めてみてはいかがでしょうか。

 

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