名門復活へ！神奈川など拠点の日産自動車硬式野球部

神奈川拠点の野球部再開は再来年から

日産自動車は、リーマンショック後の新車販売の急激な落ち込みなどの影響を受けて、平成21年からそれぞれ神奈川県と福岡県を拠点とする2つの硬式野球部の活動を休止していました。
これについて日産自動車は12日、本業の業績が回復する中、福岡県を拠点とする硬式野球部を来年から、神奈川県を拠点とする硬式野球部を再来年から再開すると発表しました。

神奈川拠点の硬式野球部とは

神奈川県横須賀市を拠点とする硬式野球部は昭和34年に創部され、都市対抗野球で2回の優勝経験もあり、プロ野球にも選手を輩出しています。活動再開に伴い横須賀市にある工場の敷地内に選手の寮などとともにグラウンドを整備する計画だということです。
また、福岡県苅田町を拠点とする硬式野球部については、休部後もクラブチームとして活動を続けていた「苅田ビクトリーズ」を軸に選手を編成していくということです。

社会人野球のチーム 過去には休廃部相次ぐ

社会人野球は昭和の時代には多くの企業チームが参入し、社会人野球を統括する日本野球連盟によりますと最盛期の昭和38年には全国で237チームがしのぎを削り、プロ野球にも多くの選手を輩出してきました。

しかし、平成に入るとバブル崩壊後の景気低迷などにより、休部や廃部が相次ぎ、一時は84チームまで落ち込みました。

最近では活動再開も動き

それでも近年では▼多くの選手が自動車学校の教官として働く宮崎市の宮崎梅田学園や、▼中古車販売会社の岡山市のシティライト岡山など中小企業のチームが参入するなど新たな動きが出始めているほか、平成30年には都市対抗野球の出場経験もある大阪府八尾市のミキハウスが、13年ぶりに企業チームとして復活するなど、活動再開の動きも出ていて、おととし（令和3年）時点で全国で97チームが活動しています。