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高校野球 土浦日大(茨城)慶応(神奈川)に惜敗 “後輩たち 諦めない攻撃を継いでいきたい”

  • 2023年8月21日

夏の全国高校野球は21日、準決勝が行われ、茨城の土浦日大高校は神奈川の慶応高校に0対2で敗れ、決勝進出を逃しましたが、春夏通じて初めてベスト4に入りました。

茨城県勢が夏の甲子園でベスト4に入るのは平成15年に優勝した常総学院以来、20年ぶりです。

試合前 選手監督ゆかりのラーメン店などは期待の声

土浦日大高校の選手たちが、よく利用するという茨城県かすみがうら市の飲食店では準決勝を前に勝利を期待する声が聞かれました。

かすみがうら市の「ラーメン茶屋つくし野」は、近くに土浦日大のグラウンドや寮があり選手や小菅勲監督がよく訪れるということです。

店主の立石達也さん(51)と妻の真由美さん(51)によりますと、選手たちは体力をつけるためから揚げ定食やラーメンを大盛りで頼むことが多いといいます。

店内には監督みずからが飾った、過去に土浦日大が出場した甲子園のペナントや、今回の出場が決まった際の新聞記事、それに選手たちの写真が飾られています。

立石さん
「決勝が行われる23日は店が定休日なので、甲子園に応援に行きたいと思っています。決勝に勝ち進み、全国制覇を目指してほしいです」

妻の真由美さん
「準決勝が楽しみで朝からどきどきしていますが、選手たちには今まで通り、全力でプレーしてほしいです」

地元も期待の声

土浦日大高校の地元では選手たちの活躍を期待する声が多く聞かれました。

 

市内の60代男性
「甲子園で選手たちが1試合、1試合、成長しているのが見ていて楽しいです。きょうは慶応高校にぜひ打ち勝って優勝旗を持ち帰ってきてほしいです」

 

土浦日大を卒業したという女子大学生
「準決勝まで勝ち進んできたことは本当にすごいと思います。ここまでたくさんの感動をもらいましたが、きょうもホームランを打って勝ってくれればうれしいです。このあと母校で同級生といっしょに応援します」

慶応高校に惜敗

土浦日大高校は21日、準決勝で神奈川の慶応高校と対戦し0対2で敗れました。
決勝進出は逃しましたが、茨城県勢としては平成15年に優勝した常総学院以来、20年ぶりにベストフォーに入りました。

先発の伊藤彩斗投手

土浦日大は2回、ツーアウト二塁から先発の伊藤彩斗投手がタイムリーヒットを浴び、先制を許します。

3回にもツーアウト三塁のピンチを迎えた土浦日大は、エースの藤本士生投手に継投。
後続をライトフライに抑え、追加点を許しません。

土浦日大の打線は慶応のエース小宅雅己投手を打ちあぐね、6回の攻撃までランナーを三塁まで進めることができません。

土浦日大は8回に代打の飯田将生選手、さらに1番の中本佳吾選手がヒットを放ち、ツーアウト一塁二塁としますがあと1本が出ませんでした。

3回途中から8回まで1失点に抑えた エース藤本士生投手

土浦日大はエース藤本が継投した3回途中から8回まで1失点に抑えましたが打線が慶応のエース小宅に無得点に封じられ、0対2で破れました。

土浦日大 塚原主将 “泥臭くやってきたことが結果につながった”

土浦日大のキャプテン、塚原歩生真選手は試合後、次のように話しました。

塚原歩生真選手
「このメンバーで甲子園で、ここまで戦うことができて本当によかったです。悔しい気持ちもありますが全力を出し切ったので今はうれしい気持ちの方が大きいです」

また、春夏通じて初めてのベスト4という結果について次のように話していました。

「キャプテンとしてチームをまとめることができず苦しくてつらい時期もありましたが、諦めず泥臭くやってきたことが、この結果につながったと思うので本当にうれしいです。自分たちの代はこれで終わりですが、これまで培ってきたチームワークを後輩たちも継続してもらい、頑張ってもらいたいです」

土浦日大 エース藤本投手

土浦日大高校のエース、藤本士生投手は1点をリードされた3回のツーアウト三塁のピンチでマウンドにあがった場面について「ピンチでマウンドに上がることが自分の役割だと思っていましたし、気持ちの準備はできていました」と話していました。

また、試合については次のように振り返りました。

藤本士生投手
「1点をとることが難しい試合になると思っていましたが、最後まで相手投手を打ち崩すことができませんでした。また自分自身は、初球の入りを気をつけようと試合に臨みましたが、相手のバッティングが上回っていたと思います。

(今後については)どういう進路になるかはわかりませんが、まだ野球を続けたいという気持ちがあるので、うまくなれるように努力してきたいと思います」

後輩たち“自分たちも諦めない攻撃を継いでいきたい”

茨城県かすみがうら市にある土浦日大高校の硬式野球部の寮では、地区大会に出場するため一足早く県内に戻ってきた下級生がテレビの前で声援を送りました。

土浦日大高校の硬式野球部では、22日行われる、茨城県の地区大会の試合に参加するため、1年生と2年生のあわせておよそ30人が一足早く県内に戻ってきていて食堂にあるテレビの前で試合を観戦しました。

部員たちはテレビから流れる応援歌にあわせて両手に持ったメガホンをたたきながら、遠く離れた甲子園で戦う上級生たちに声援を送っていました。

2点リードされて迎えた9回も部員たちは勝利を信じて応援していましたが、最後に鈴木大和選手がレフトフライに倒れると、悔しそうな表情を浮かべながら、相手校の様子を眺めていました。

22日の試合でキャプテンを務める2年生の石崎瀧碧さんは、「ベンチで応援できなかったのは悔しいですが、あきらめない土浦日大の攻撃を見ることができたので自分たちも継いでいきたい」と話していました。

また、同じ部屋で過ごしてきた鈴木選手が最後のバッターとなったことについて「大和さんらしい気持ちあふれるプレーがかっこよかったです」と話していました。

2年生の江澤竣紘さんは「先輩たちと一緒に野球ができて良かった。自分たちも努力して、春の甲子園に向けて頑張っていきたい」と話していました。

甲子園での戦い

~1回戦 ○8-3 上田西~
土浦日大は、初戦、長野の上田西高校と対戦しました。

2回表 松田陽斗選手が中越えに先制本塁打を放つ

土浦日大は2回、5番の松田陽斗選手が初球を捉えてセンターに運び、今大会1号となるソロホームランで先制し、3回にも追加点を加えて序盤で2点をリードしました。
その後、上田西に追いつかれ、タイブレークで争う延長にもつれ込みました。

タイブレークの10回表 代打の飯田将生選手が左前に勝ち越し打を放つ

土浦日大は延長10回、ワンアウト満塁として、ピンチヒッターの飯田将生選手がレフトにタイムリーヒットを打って勝ち越し、持ち味の終盤の粘りを見せてこの回、ヒット6本を集めて6点を奪いました。土浦日大は8対3で上田西に勝って、夏の甲子園で37年ぶりに勝ち星を挙げました。

~2回戦 ○3-0 九州国際大付 ~
2回戦、福岡の九州国際大付属高校と対戦した土浦日大は、3回、8番の大井駿一郎選手がレフトへのソロホームランを打ち、1点を先制しました。

さらに7回には、ノーアウト一塁三塁のチャンスで4番の香取蒼太選手がセンターにタイムリーヒットを打って2点目を奪うと、相手のバッテリーミスでもう1点加えました。

先発した小森勇凛投手

投げては先発の小森勇凛投手が5回を無失点に抑え、そのあとを受けた2人の投手も相手に得点を許さず、土浦日大が3対0で勝って3回戦に進みました。

~3回戦 ○10-6 専大松戸~
3回戦は、千葉の専大松戸高校と対戦しました。
土浦日大は、序盤から投手陣が打ち込まれるなど6点のリードを許す苦しい展開となりますが、3回、4番・香取蒼太選手や6番・鈴木大和選手のタイムリーヒットなどで5点を返すと、続く4回には香取選手の2打席連続となるレフトへのタイムリーヒットで6対6の同点に追いつきました。

5回ウラ 2死満塁で後藤陽人選手が左前に2点打を放つ

さらに5回、3番・後藤陽人選手のタイムリーヒットなどで3点を挙げ、9対6とこの試合初めてのリードを奪いました。

3回途中から3番手で登板した藤本士生投手

投げては、3回途中から3人目として登板したエースの藤本士生投手が9回まで投げて得点を許さず、土浦日大が10対6で勝って初めてのベストエイト進出を決めました。

~準々決勝 ○9-2 八戸学院光星高校~
準々決勝は青森の八戸学院光星高校と対戦しました。

3回 後藤陽人選手が中前に先制打を放つ

土浦日大高は3回、3番の後藤陽人選手のタイムリーヒットと5番の松田陽斗選手の2点タイムリーヒットで3点を先制しました。

3対2と1点差に迫られた直後の6回には8番・鈴木大和選手のスクイズで1点を追加し、さらに満塁で2番の太刀川幸輝選手が走者一掃のタイムリースリーベースを打つなど一挙5点を奪って突き放しました。

そして9回には、松田選手のソロホームランで追加点を奪いました。

先発した伊藤彩斗投手

投げては今大会初先発の伊藤彩斗投手とエースの藤本士生投手の投手リレーで八戸学院光星打線を2点に抑えました。

土浦日大高は9対2で勝って春夏通じて初めてのベスト4進出を決めました。

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