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ハリー・ポッター体験型施設 としまえん跡地周辺は魔法の世界に?

  • 2023年5月17日

東京・練馬区の「としまえん」跡地の一部に映画「ハリー・ポッター」の体験型の施設が整備され6月16日にオープンしました。最寄りの豊島園駅は映画の世界観を取り入れた形でリニューアルされ、ラッピング電車の運行も始まっています。さらに地元では観光客の継続した訪問につなげるための取り組みも。施設周辺の新たな動きをまとめました。

「ハリー・ポッター」体験型施設  6月16日オープン

2020年に閉園した東京・練馬区の「としまえん」の跡地の一部には、映画「ハリー・ポッター」の世界を体験できる施設が整備され、6月16日にオープンしました。

施設は建物の広さがおよそ3万平方メートルで、屋内型の施設としては世界最大の規模です。映画に登場する場面を再現したセットを歩き回って、制作の舞台裏を楽しむことができます。

運営側によりますと、2012年に世界で初めてロンドンにオープンした施設では、これまでに1700万人以上が来場し、今でもにぎわいをみせているということで、今回オープンする施設は、日本国内だけでなく、海外からの観光客の需要も見込んでいます。

「豊島園駅」が「ホグズミード駅」に?

これにあわせて「西武鉄道」は、利用客に映画の世界観を楽しんでもらおうと、豊島園駅や池袋駅のリニューアル、豊島園駅のホームは映画の中で主人公たちが通う魔法魔術学校に続く駅をイメージして、柱や駅名の看板などが赤色でまとめられています。

さらに5月16日からは、「ハリー・ポッター」の登場人物を車体に描いたラッピング電車も登場しました。池袋駅から豊島園駅の間を中心に運行されるということです。

西武ホールディングス 後藤高志代表取締役会長
「全国でも例を見ない駅舎でぜひ非日常の世界に浸ってほしい。国内外から大勢のファンが集まる中、地元の期待もあるので地域や沿線の魅力も発信したい」

「魔法」で地元を盛り上げる動きも

施設のオープンにあわせて地元の練馬区もまちおこしの取り組みを始めています。駅近くのカフェを訪ねてみると、地元を「魔法」で盛り上げようと新たなケーキを開発していました。

モチーフにしたのは、植物の『マンドラゴラ』です。古くから魔法の薬や錬金術の材料とされ、根っこが人の形をしていて、引き抜くと悲鳴を上げるという伝説もあります。タルトにあんこを絞ったあんフラワーケーキになっているということです。

「titi cafe」大崎紀代美店長
「良いイメージはないが、あえて魔法のメニューとして作りました。コロナ禍もあり、人の流れが少なくて寂しかったので、新しくできた施設を通して、いろんな方に来ていただいて、街全体が盛り上がっていくとにぎやかになっていいかと思います」

練馬区 継続して訪問してもらうために

練馬区では、こうした魔法にちなんだ飲食のメニューを提供する取り組みなどを地元の住民などと連携して進めています。
一方で、施設に訪れた観光客が、継続的に地域に足をのばしてくれる仕掛け作りにも取り組んできたいとしています。

ねりま観光センター長 吉田法仁さん
「オリジナルの魔法メニューと魔法のフォトスポットになっていて、世界観を壊さないような、お客さんが楽しめるメニューを独自に考え、作ってもらっています。私たちは期待に応える受け皿を用意しなくてはならないと思います。区内の魅力をPRしながら、区内の事業者が活躍できるシーンを作っていけたらいいなと思っています」

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