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卵の値段が高い! 3か月連続過去最高を更新 “崎陽軒の弁当にも影響”

  • 2023年5月2日

「物価の優等生」とも言われる卵。値上がりが続いています。

4月の卵の卸売価格は、Mサイズ1キロあたりの平均価格で350円と統計を公表している1993年以降最も高くなり、3か月連続で最高値を更新しました。

去年の同じ月と比べて率にして65%あまりも値上がりしました。

こうした影響は、横浜市のシューマイなどの製造・販売会社の弁当にも及んでいます。

卵の卸値…高騰続く

卵の卸売価格の目安となる「JA全農たまご」の東京地区でのMサイズ1キロあたりの4月の平均価格は350円で、去年の同じ月と比べて139円、率にして65%あまり値上がりしました。
3月に比べて7円上昇し、統計を公表している1993年以降の最高値を3か月連続で更新しました。

農林水産省によりますと、例年、卵の価格はクリスマスケーキやおせち料理向けの需要が多い12月をピークに下がる傾向にあります。

しかし、今シーズンは、ロシアによるウクライナ侵攻でとうもろこしなどの飼料価格が高騰していることや、年明け以降も鳥インフルエンザの感染拡大が続き、卵の出荷数が減少していることから高値が続いているということです。

今後の見通しは…

今後の見通しについて、農林水産省は「一部の養鶏業者は卵の出荷を再開し始めているが、供給が回復するには半年から1年ほどかかる可能性がある」としています。

おかずを変更して対応

鳥インフルエンザの感染拡大などの影響で、食品メーカーの間では材料となる卵を入手しづらい状況が生じています。
こうした影響は、大型連休中の売り上げ増加を見込む弁当の生産などにも及んでいます。

横浜市のシューマイなどの製造・販売会社では、駅の構内や商業施設で持ち帰り用の弁当を販売していて、観光客などの人気を集めています。

しかし、会社によりますと、3月から卵の入荷が減り、必要な量を確保するのが難しくなったということです。このため、4月から一部の弁当で卵焼きを鶏のから揚げやしいたけの煮物など別のおかずに変更しました。

会社によりますと、ことしの大型連休は去年の同じ時期と比べ、大幅な需要の増加を見込んでいるということで、こうした対応を通じ、必要な弁当の生産量を確保したいとしています。

なお卵の入荷が回復する見通しは、現在もたっていないということです。

横浜市にある中華街の店舗で弁当を購入した観光客の女性は、「こんなところにまで卵不足が影響するとは驚いてます」と話していました。

崎陽軒広報・マーケティング部 野本幸裕 主任
「連休でさらに多くのお客さんに食べてもらえると期待しておかずを変更しました。卵の供給が安定し、元のメニューに戻せることを願っています」

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