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  • 2023年4月25日

東京のホテル宿泊料金高騰 いつまで高い?理由は?“旅行断念も”

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大型連休にどこへ行こうかと旅行の計画を練っている方も多いと思います。

大手旅行会社によりますと、この大型連休は、東京など都市部への旅行が急激に回復しているそうです。ただ、この連休中に東京への観光を検討した人からは「なかなか予約が取れない」とか「思ったよりホテル代が高い」といった声も上がっています。

何が起きているのか、まとめています。

宿泊料金高騰で旅行先を変更する人も

東京・浅草には、多くの観光客が訪れ、にぎわいが戻ってきています。

しかし、浅草をはじめ東京への旅行を検討していたものの行き先を変更した人もいます。 
新潟市に住む21歳の女子大学生は、大型連休に合わせて姉と一緒に東京に旅行に行き、浅草での観光などを計画していました。

しかし、4月上旬に旅行会社の予約サイトで都内のホテルを探したところ、すでに満室が多く、空きがあるホテルも宿泊料金が高かったといいます。

大学生は、これまで東京に行った際には1泊1万円以下のビジネスホテルを利用していましたが、同じクラスのホテルは1万2000円から1万5000円ほどまで値上がりしていたということです。

このため、東京への旅行を断念し、宿泊料金が比較的手ごろだった山形県を訪ねる旅行に切り替えたということです。

女子大学生 
「以前から姉と東京に遊びに行きたいという話をずっとしていて、せっかくの大型連休なのでホテルを調べてみたら、空室が少なく値段もふだんと比べると1.5倍とか2倍近く高いホテルが多いことに気づきました。姉とは今度また行こうという話になりましたが、今回はあきらめることになり残念な気持ちです」

東京都内の客室単価は…全国で最も高い

東京都内のホテルの客室単価は、どのようになっているのか。

アメリカの調査会社によりますと、ことし1月から3月までの平均の客室単価は全国で最も高い2万1587円でした。

これは新型コロナの感染拡大前の2019年の同じ時期と比べて3175円、高くなっています。

この会社の調査では、新型コロナの感染拡大後の年間を通したホテルの平均の客室単価は、全国では感染拡大前の7割から8割、東京では6割から7割で推移していたということです。

ことし1月から3月の客室単価が2019年の同じ時期を上回ったことについて、調査会社は「全国旅行支援」や水際対策の緩和、円安や物価の高騰などが要因にあると分析しています。

また、東京については▽航空便などの回復が早くインバウンドが増加しているため地方よりも早く単価が上昇する傾向にあるということです。

調査会社は「コロナ禍で落ち込んだ客室単価が回復したといえる。当面は全国的に上昇が続くのではないか」と分析しています。

コロナ感染拡大前の宿泊料金へ戻す宿泊施設

東京や大阪など全国28か所でホテルを展開する都内の運営会社では、観光需要の回復や人件費の上昇などを背景に去年秋から、段階的に宿泊料金を引き上げてきました。

2021年4月に開業した東京・浅草のホテルは、すべての客室に4人以上が宿泊できるようになっています。

宿泊料金は、新型コロナウイルスの感染拡大で利用客が大きく減っていた去年夏まで、定員4人の部屋で、1部屋あたり1泊、2万円台からの設定にしていたということです。

その後、観光需要の回復に加え、清掃スタッフなどの人件費や電気料金の上昇もあり、段階的に料金を新型コロナの感染拡大前の水準にもどし、現在は定員4人の部屋で1部屋あたり1泊4万円台からとなっています。

このホテルでは、現在、宿泊者のおよそ9割が香港や台湾、アメリカなどからの旅行者で、最近は平日でもしばしば満室になるということです。

この日、友人5人と千葉県から訪れていた50代の女性は「ホテルを探していて、結構高いなと感じました。久しぶりのメンバーなのでみんなで楽しみたいです」と話していました。

「MIMARU東京 浅草STATION」の運営会社 明石真実さん 
「コロナ禍では利用者が少なく、価格も半分近くまで下げていたが、ようやく元に戻すことができるようになっている。人件費などコストの上昇はある程度仕方ないので、その分は価格をあげることで利益を確保していきたい」

ホテル代高騰で人気なのが…カプセルホテル

会社員などの出張にも影響が出ています。

東京・渋谷区のカプセルホテルでは、コロナ禍の2020年には売上が激減し、休廃業を迫られましたが、徐々に客足は回復し、ことし1月から3月までの売上高は感染拡大前のおよそ1.5倍となっています。

特に平日を中心に出張で利用する人が増えたほか、週末も旅行客などでほぼ満室になってるということです。

沖縄から出張で利用した女性の会社員 
「会社の経費の規程が1万円以内なのですが、このあたりでは価格的にカプセルホテルしか選べなかったです」

カプセルホテル「ドシー」の責任者 米本秀高さん 
「周りのホテルの価格が高くなるほど、カプセルホテルの活躍の場が生まれる」

ホテル代高騰は1年以上続く?さらに上がる可能性も!

今後の見通しについて航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんは、「コロナ禍で都内でも廃業や運営停止となったホテルがいくつかありもともとの客室数が減少していることに加え、ホテル側の人手不足で7割から8割程度しか販売できないホテルもある。さらに日本を訪れる外国人の増加やコロナ禍でなかなか東京に来ることができなかった地方からの東京への旅行需要も重なり、ホテル代が高騰している」と分析します。

そのうえで、今後の見通しについては、さらに価格が上がる可能性もあると考えています。

航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さん 
「すでにホテル代が高騰している中で、今後、どこかのタイミングで中国からの団体旅行客が戻って来れば、さらに客室が足りなくなることになるので、特に東京や大阪など都市部ではこれから1年以上は現在の価格が続くほか、現在よりさらに上がる可能性も考えられる」

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