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東京 豊島区長選挙 候補者アンケート 実現したい政策など詳しく

  • 2023年4月19日

東京・豊島区の区長選挙は4月16日に告示され、23日に投票日を迎えます。区長が亡くなったことを受けて行われる選挙で、新人4人が立候補しました。
NHKでは、候補者の訴えや考えをアンケートで聞きました。
※候補者の回答は原則そのまま掲載しています。

豊島区長選挙に立候補しているのは、届け出順にご覧の方々です。

井上アナ

NHKでは候補者のみなさんにアンケートに協力してもらい、それぞれの考えや訴えをまとめました。順番に見ていきましょう。

上原アナ

まずは、6期24年務めた区長の区政をどう評価するのか、聞きました。

高野区政を100点満点で評価すると?

神沢氏

50点。財政構造を改善し都市開発では成果。しかし、定住、治安、コミュニティ施策では至急対応が必要。各種調査によると、治安対策や高齢者福祉・子育て支援などの施策では区民から評価されていない。特に、30代以降ほとんどの世代において区から流出が止まらない等終の棲家としては選ばれていない。

永野氏

80点。暗い・汚い・怖いと言われた豊島区のイメージを払拭し、新たな手法を取り入れて魅力的な街をつくる情熱、手腕を高く評価。コスプレイベント、アニメ映画祭誘致、子ども・女性政策等私の提案も柔軟に採用された。行事に職員が多く駆り出される状況は改善必要。福祉施策はより現場を踏まえた丁寧さが必要と考える。

鈴木氏

個人的にはあまりいい点はつけられません。30点くらい。理由は区民の方を見ていないと思えるので。

高際氏

評価は区民の皆様が行うものであり、点数を付けることは差し控えたい。あえて言わせて頂くならば、「財政危機」「消滅可能性都市」の事態を乗り越え、「文化のまち」として発展させてきたのが、誰よりも豊島区を知る高野区長の功績。この高野区政の発展を未来に「つなげる」のが私の責任であり、役割だと考えています。

 

 

豊島区の中心と言えば、池袋駅ですよね。駅周辺のまちづくりについて、考え方を聞きました。

池袋駅周辺のまちづくりはどうする?

神沢氏

区民を巻き込んで駅周辺のまちの在り方について議論していくべき。現状は関係者だけの議論に留まっている。議論に際しては、オンライン上の合意形成ツールなどを有効活用し、幅広い来訪者・居住者・事業者間での議論を進める。結果として、SDGsなどに配慮して多様な魅力をもったまちづくりを進める。 

永野氏

人が中心の回遊性のある街づくり「ウォーカブルな街」としての整備を進める。駅を出て自分が立っている場所が分からないようなあり方ではなく、面的に楽しみを見いだせる空間づくりを行う。一方で、歩行・移動に困難がある方へ配慮し、公共交通やタクシーへのアクセスのあり方を検証する。

鈴木氏

高野区政は、池袋を新宿や渋谷に負けるな追い越せという姿勢が見えている。東口と西口開発問題。道路の拡幅問題等。

高際氏

池袋駅周辺のまちづくりは、豊島区が更なる発展を遂げるためのカギとなる取組です。池袋西口地区の整備を着実に進めるとともに駅東西をつなぐ北・南デッキと、東西にのびるメインロードを繋げ、拡げることにより、回遊性の高い、人が主役の「ウォーカブル」なまちづくりを進めてまいります。

 

 

それぞれの候補、アイデアがあるようですね。どんな池袋になってほしいかという視点で、投票先を選ぶのもよいかもしれませんね。

 

そして、区長になったら最も実現したい政策は何かも聞きました。

最も実現したい政策は?

神沢氏

子育て世帯が暮らし続けるための政策を展開する。現状、合計特殊出生率が23区最下位である。脱却するために、区政の全ての施策を動員する。保育園の第一子からの無償化を始め、経済的・社会的理由による出産控えの解消を図る。特にDXなどの技術を利活用することで場所・時間を問わないで子育てサービスを提供する。

永野氏

子育て負担を軽減する施策を進めると同時に、東京の子育てが空洞化しかねない構造的な課題を国・都にも提起しながら改善していきたい。子育て支援の所得制限は特に東京で大きな問題である。豊島区では約33%が児童手当の所得制限世帯となり、僅かな所得差で崖現象や条件によって可処分所得の逆転現象もあり改善が必要。

鈴木氏

小・中学校における給食費無償化。人(大人(高齢者も)も子供も)を大切にする区政。

高際氏

豊島区初の女性区長として「ひと」が主役のまちづくりに重点を置きたい。切実な声、幸せを望む声を受け止め大事にする「行政の根幹」を学んだ経験を活かしていきます。コロナ禍で孤立を深めた高齢者や若年女性、ひきこもり、ヤングケアラー、ひとり親など誰一人取り残すことのないきめ細かな政策展開を行っていきたい。

 

 

ご紹介した質問のほかにも、「立候補した理由」、「豊島区の魅力」や「足りないと思うところ」、「他の候補者に負けない自分の強み」などについても、それぞれの候補者の考え方を聞いています。詳しくはこちらの候補者アンケートを参考にしてください。

 

区長選挙は、ふだんの生活にダイレクトに影響する身近な選挙です。ぜひ投票する際の参考にしていただきたいと思います。

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