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東京 大田区長選挙 候補者アンケート 実現したい政策など詳しく

  • 2023年4月19日

東京都の東南部に位置する大田区は、23区で最も面積が大きく、国内線をはじめ多くの国際線が発着する羽田空港があります。大田区では、4月16日に区長選挙が告示され、23日に投票日を迎えます。今回は4期16年務めた松原忠義区長が退任し、新人3人の争いとなります。NHKでは、候補者の訴えや考えをアンケートで聞きました。
※候補者の回答は原則そのまま掲載しています。

 大田区長選挙に立候補しているのは、届け出順にご覧の方々です。

井上アナ

NHKでは候補者のみなさんにアンケートに協力してもらい、それぞれの考えや訴えをまとめました。順番にお伝えします。

立候補した理由は

森氏

大田区を変える絶好の機会だと、本当にたくさんの区民の方から推していただき、決意いたしました。

岡氏

安心できる社会保障制度のもと、子どもたちの明るい未来をまもるために政治を志した。自治体という生活に直結したところで政治を変えます。実際に区議会議員をしてみると、事なかれ主義・前例踏襲といった区役所の体質に辟易としている。区役所の真ん中に立って地域の政治を変えたい。

鈴木氏

松原区長の勇退を受け、松原区政のいい部分をしっかり継承し、発展させる。平時ももちろんだが、コロナ禍や激甚化する災害に対する各自治体の対応を見ていると首長の役割と責任は重くなっている。大田区の今後を考え、国・東京都・大田区の連携が大切でスピード感を持って解決していける候補が自分と思ったので。

 

井上アナ

これまでの松原区政を100点満点で評価すると何点ですか? 理由も含めて教えてください。

松原区政を100点満点で評価すると?

森氏

30点。
区民を置き去りにし、巨額な税金を投入する開発ばかりの施策を打ち出してきているから。

岡氏

40点。
区長多選の弊害を懸念して、区長任期を3期に制限したのに、4期16年と続けてしまった。区長多選で停滞した区役所は、災害や疫病への対応力が十分でなかった。松原区長のレガシーとして蒲蒲線の費用負担を決着させたが、大田区負担が重くなり将来世代へツケを回す結果となることは甘受できない。私が変える!

鈴木氏

90点。
73万区民を抱える行政規模の中で、少子高齢化、教育、産業、環境、まちづくりなどバランスよく施策を展開した。高齢者や障がい者・児童など福祉経費割合は23区で2番目の水準を維持しつつ財政の健全性を確保してきた。40年来の課題である新空港線整備、羽田空港跡地利用・令和島帰属にめどをつけた点を評価。

最も実現したい政策は?

森氏

区民が主役の区政!「対話」をとおして区民とのまちづくりができる仕組みづくり。

岡氏

しっかりします社会保障。区も国民健康保険・介護保険の運営主体。それらの保険料率は、住民税より高い。高齢者にとっても若い世代にとっても保険料負担は過大となり生活を圧迫する。区民の健康を守ることで保険料の適正化を推進したい。区議時代にはデータヘルスを推進した。老後の安心を保障したい。

鈴木氏

緊急性を要している政策は出産・子育て・教育と考える。子育て世代の流出が課題であり、持続可能で活気のある10年後、30年後も発展していくための施策を展開し、子育て世代に選ばれる「おおた」を実現する。人口や税収の安定を通じて未来にも必要な施策を打てる強い大田区を実現する。

 

井上アナ

私鉄の2つの駅を結ぶ新しい鉄道路線、通称「蒲蒲線」の整備に向けて第三セクターが設立されました。「蒲蒲線」の整備、およびそれを踏まえたまちづくりをどのように考えていますか。

「蒲蒲線」整備やまちづくりは?

森氏

区民と一緒に考える機会なく進められています。今一度立ち止まり、再検討が必要です。

岡氏

蒲蒲線の1期工事開発費用 1,360億円。費用負担は国1/3:自治体1/3:事業者1/3。自治体部分は 東京都6:大田区7で決定(大田区317億円)。事業者負担の61%が大田区負担で決定(大田区276億円)。大田区負担は約600億円と巨額。さらに沿線のまちづくりとなると、区民の税負担は膨らむばかり!

鈴木氏

新空港線の整備を契機に蒲田駅周辺のまちづくりを進め、東西ともに機能を更新し、蒲田らしさを残しながら、安心安全で綺麗な街へとしていく。事業費は実質的な負担を圧縮。具体的には都との強い連携のもと、都市計画交付金と特別財政調整交付金を活用し、区の負担を実質0となるよう進めていく。

 

上原アナ

ご紹介した質問のほかにも、「少子化対策・子育て政策」や「大田区の魅力や足りないと思うところ」、それに「物価高対策」などについても、それぞれの候補者の考え方を聞いています。詳しくはこちらの候補者アンケートのサイトを参考にしてください。

 

区長選挙は、みなさんの生活に直結する身近な選挙です。新しい大田区のかじ取りを誰に任せるのか。ぜひ投票する際の参考にしていただきたいと思います。

 

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