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インバウンド復活 外国人観光客はどこから?最新データを分析

  • 2023年4月11日

新型コロナの、水際対策が緩和され、東京都内でも外国人観光客の姿をよくみかけるようになりました。都内の観光地では、11日も多くの外国人観光客でにぎわっていましたが、みなさん、どこの国や地域から、どんなことを目当てに訪れているのでしょうか。

最新データを探りました。

インバウンド復活か!

東京の観光名所の一つ、浅草には、たくさんの外国人観光客の人が来ていました。

茶道などを体験できる店には多くの外国人観光客が訪れ、11日は30人あまりがインストラクターの手ほどきを受けながら茶をたてていました。

観光客
「初めての経験で、とても興味深いです。毎日、大きなコップで茶を飲んでいるが、茶道のお茶は少ないからね。味も違って感じるよ」

この店では、1日の来客数が新型コロナの感染拡大前を、2割ほど上回る状況が続いているといいます。

時代屋 藤原英則 代表取締役
「世界各国から偏りなくたくさんの国から来てもらっています。新型コロナの時とは一変して、たくさんの人がきてくれる。新型コロナの前よりもにぎわっています」

外国人観光客の動向分析…ビジネスチャンスか

各地で見られるようになった外国人観光客のにぎわいですが、みなさん、どこの国や地域から訪れているのか。

東京・渋谷区にある、人流分析サービスを提供する会社では匿名化された、携帯電話で使われるアプリの位置情報をもとに外国人観光客の動向を分析しています。

一部の国などは含まれていませんが、分析データで先ほどの浅草周辺を見てみました。

クロスロケーションズ 吉永倫久 シニアマーケティングマネージャー
「2023年3月のデータを調べたのがこちらです。1位は台湾、2位は韓国ですね。アジアの人が多く来ているのが浅草の人流データから把握できます。欧米の人も多い印象あった。アメリカ・カナダ・オーストラリアこういった地域の方からおおく来ている傾向があります」

水際対策の緩和以降、幅広い国や地域から、観光客が日本に来ていました。
こうした分析データは自治体などが観光客を呼び込むための取り組みに活用しようという動きが出ているということです。

クロスロケーションズ 吉永倫久 シニアマーケティングマネージャー
「より早くいまの現状を捉えることで今後の施策を行う中で何がいいのか悪いのか全体的に模索しながら最適な形をとる行動を目指していくべき」

インバウンド復活も課題は…人手不足

待ち望んでいた外国人観光客の回復。

事業者側は引き続き多くの外国人の来店を期待する一方、課題となっている働き手の確保を進めたいとしています。

時代屋 藤原英則 代表取締役
「急激な回復で人の補充が追いついていないです。今後はさらに受け入れ体制を拡充してみなさんに不便をかけることなく楽しんでもらえる体制をつくっていきたいです」

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