首都圏ネットワーク

  • 2023年4月7日

マッチングアプリ利用「ぼったくり」 被害者が語る手口とは

キーワード:

歌舞伎町がある新宿警察署の管内では、マッチングアプリを利用した「ぼったくり」に関する相談が相次いでいて、ことしは2月までの2か月間におよそ100件寄せられ、被害金額はおよそ5700万円にのぼるということです。このアプリで知り合った女性に連れて行かれた店で「ぼったくり」の被害に遭った人が語った具体的な手口、そして対策についてまとめました。

利用者増えるマッチングアプリ

「マッチングアプリ」は、恋愛や結婚などを目的とした会員同士をマッチングするサービスで、ここ数年、若い世代を中心に利用者が増えています。 
リクルートブライダル総研が2022年、20歳から49歳の男女に行った調査によりますと、2021年、結婚した人のうち、マッチングアプリなどのネット系の婚活サービスを利用した人は4割にのぼり最も多くなっています。

マッチングアプリ利用 ぼったくりの手口

東京・歌舞伎町でのぼったくり被害の相談に応じてきた青島克行弁護士によりますと、かつては路上で声をかける客引きに案内された店で被害に遭うケースが多かったということですが、3年ほど前からは、マッチングアプリで知り合った女性に連れて行かれた店で男性客が被害に遭うケースが増え始めたということです。

「喫茶店だと緊張してしまうので軽くお酒でもいいですか」

マッチングアプリで知り合った女性に連れて行かれた店で「ぼったくり」の被害に遭い、弁護士に相談した30代の男性が、詳しいいきさつを語りました。

男性によりますと、2022年11月、マッチングアプリで知り合った女性と会うことになり、昼の時間帯にお茶を飲もうと提案したところ、女性は「喫茶店だと緊張してしまうので軽くお酒でもいいですか」と伝えてきたということです。

飲み放題「ゲーム負けたほうが一気飲みしましょう」

そこで、夜に会うことになりましたが、女性は仕事が長引いたとして約束の時間に遅れて到着し、そのおわびとして「職場の先輩のおすすめの店」という歌舞伎町のバーに連れて行かれたということです。

男性は女性から勧められた1人5000円の「飲み放題」を注文しました。しばらくすると、店員からトランプが渡され、女性が「ゲームをして負けたほうがお酒を一気飲みしよう」と提案してきたということです。

飲み放題対象外 明細は40万円

男性が応じると、女性はリキュールのショットグラスを36杯注文。ゲームに負けるごとに3杯から4杯を飲み干し、結局、あわせて140杯余りを注文しました。

男性は、この注文が飲み放題の対象に含まれていると思っていましたが、店員から渡された明細を見ると、これらの酒は対象外で料金はおよそ40万円と記されていました。

ATMからお金を引き出すよう求められる

男性が金を持ち合わせていないと伝えると、近くのATMで引き出すよう求められ、店員と一緒に向かい、金を支払わされたということです。 
さらに追加で金を要求され、男性は強い恐怖を感じ、逃げようとしましたが、胸ぐらをつかまれたり、土下座を強要されたりして、結局、60万円近くを渡したということです。

女性は「親からお金を借りてくる」と言ってその場から立ち去り、その後、連絡が取れないということです。

“事例を知らないと引っかかってしまう”

被害に遭った男性 
「逃げようとして捕まったとき、このあと何をされるのだろうという恐怖がありました。被害に遭った直後はとても落ち込み、夜も眠れない状況でした。実際にこのような事例が起きていることを知らないと引っかかってしまうと思います。知っていれば、行きたい店があると提案された時点で気づけたかもしれません。そういうことにアンテナを張って知っておくということがいちばんの対策になると思います」

被害を防ぐ対策 “手口を知る 相談する”

東京・歌舞伎町でのぼったくり被害の相談に応じてきた青島克行弁護士は、被害に遭わないようにするためには、実際にあった手口などの知識を身につけることが大切だと呼びかけています。また、そもそも「ぼったくり」は違法な行為なので金を払う必要はなく、その場から離れて誰かと相談することが大切だとしています。

青島克行弁護士 
「これまでの被害の事例から言えるのは、マッチングアプリなどで初めて会った人に知らない店に連れて行かれることは避けた方がいい。なるべく自分で店を選ぶということも被害の防止につながると思う。(高額な料金を請求されたときは)自分ひとりで解決するのは難しいので、すぐに110番通報をするのがよい。第三者の目が入れば危険な状態から脱することができる」

あわせて読みたい

ページトップに戻る