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WBC 2023 日本代表 ヌートバー選手 母親の出身地 東松山も応援

  • 2023年3月14日

野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで3大会ぶりの世界一を目指す日本は、1次ラウンドのグループBを4戦全勝の1位で通過して準々決勝進出を決めました。

攻守にわたって活躍し、侍ジャパンに欠かせないラーズ・ヌートバー選手の母親・久美子さんの出身地、東松山市では、ヌートバー選手を応援しようと盛り上がりを見せています。

ヌートバー選手といえば、やっぱりあのパフォーマンスだと思いますが、どんな意味が込められているのかもまとめています。

母親の出身地 東松山市 “ヌートバー選手を応援”

日系選手として初の代表入りとなる大リーグ、カーディナルスのラーズ・ヌートバー選手。
アメリカ人の父親と日本人の母親の間に生まれたアメリカ出身の25歳で、強肩と長打力、そして選球眼が持ち味の外野手です。

WBCで攻守にわたって活躍し日本の勝利に貢献しているアメリカ出身の大リーガー、ヌートバー選手は、母親の久美子さんが東松山市出身です。

このため、ゆかりのあるヌートバー選手への応援を市民に呼びかけようと、東武東上線東松山駅の入り口の階段の上に14日、パネルが設置されました。

市の職員が手作りした縦2.5メートル横1.8メートルのパネルで、「めざせ世界一!侍ジャパン」「東松山市ゆかりのヌートバー選手を応援しよう」と書かれています。

駅を利用する高校生

ヌートバー選手は東松山の誇りで、親近感がわきます。

 

同じメッセージは市役所の連絡通路にも掲げられています。

東松山市教育委員会スポーツ課 山口勉課長
「ゆかりの選手の活躍にこれ以上うれしいことはないという気持ちで、応援しています。子どもたちが野球などのスポーツに関心を持つきっかけになればいいと思います」

ヌートバー選手 “日本の勝利に大きく貢献”

攻守にわたる活躍で日本の勝利に貢献しているラーズ・ヌートバー選手が日本代表として戦えるのは母親の久美子さんが日本人だからです。

WBCの出場選手資格は、選手本人がその代表チームの国や地域の国籍や永住資格を持っているという条件のほか、親のどちらかがその国や地域の国籍を持っている、または生まれたという場合なども認められています。

これらの条件からラーズ・ヌートバー選手はアメリカ出身ですが、母親の久美子さんが日本人のため、今回、日本代表の資格を得ることができました。

これまでの大会では大リーグ歴代4位のホームランを打ち、「A・ロッド」の愛称で親しまれているアメリカ出身のアレックス・ロドリゲス選手が、両親がドミニカ共和国出身であることから、2006年の第1回大会はアメリカ代表として出場したあと、続く2009年の第2回大会はドミニカ共和国代表で参加すると表明しました。

“打席を次から次に回す” “身を粉にして働く”

攻守にわたる活躍で日本の勝利に貢献しているヌートバー選手といえば、やっぱりあのパフォーマンスです。

ベンチに向かって握った両手を上下に重ねてねじるようなしぐさ。

これは、ヌートバー選手が、大リーグでやっているパフォーマンスで、日本代表でも広がりチームの一体感を高めています。

このしぐさは両手でコショウひきを回す動きを模していて、ヌートバー選手が所属する大リーグのカーディナルスで使い「ペッパーミル・パフォーマンス」と呼ばれています。

アメリカのメディアによりますと、「打席を次から次に回す」方法をチーム内で話し合う中で、このパフォーマンスが生まれたということで、コショウをひく意味の「グラインド」という単語には「身を粉にして働く」という意味もあるということです。

去年9月のヌートバー選手の誕生日にはチームメートから大きなコショウひきを贈られ、ヌートバー選手がこれをベンチで回して活躍したチームメートを祝福する姿も見られました。

このしぐさはカーディナルスのチームメートに広がって昨シーズン、プレーオフに進出したチームを盛り上げました。

明るい性格でカーディナルスのムードメーカーになっているヌートバー選手は、6日夜に行われた強化試合に日本代表で初めて出場し、ヒット2本を打った際、ベース上で、このパフォーマンスを披露しました。

その後にホームランを打った大谷選手も同様のパフォーマンスを見せ、大リーグで活躍する2人の「ペッパーミル・パフォーマンス」がチームの一体感を高めています。

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