野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで日本は中国との初戦に8対1で勝ち、東京都内のスポーツバーでは、多くのファンたちが勝利を喜びました。
今後の日本代表の試合日程や対戦相手はどんなチームなのか、まとめています。
東京・渋谷区にあるスポーツバーには、日本を応援しようと、会社員や大学生などおよそ30人のファンが集まり、満席となりました。
日本が1対0でリードして迎えた4回。
大谷翔平選手がレフト方向にフェンス直撃のツーベースヒットを打って2点を追加すると、大きな歓声が起き、ガッツポーズをして喜ぶファンもいました。
このあと、日本は追加点をあげられず2点差まで詰め寄られますが、7回に牧秀悟選手がソロホームランを打つと、店内は大きな歓声に包まれました。
そして、8対1で試合を終えると、拍手やグータッチをして白星スタートを喜び合っていました。
20代の男子大学生
「大谷選手が初戦からいい流れを作ってくれたので、あすの韓国戦で先発予定のダルビッシュ投手にも期待したいです」
50代の会社員の女性
「前半は乗り切れていない感じでしたが、勝ててよかったです。優勝を目指して頑張ってほしいです」
グループBの日本は、10日に韓国、11日にチェコ、12日にオーストラリアと対戦します。
○「韓国」どんなチーム?
グループBの日本は東京ドームで1次ラウンドを戦います。
3月10日の第2戦で戦うのが韓国。
WBCでは、これまでも激しい戦いの歴史があり、1次ラウンド最大のライバルとなりそうです。
韓国は2006年の第1回大会から5大会連続の出場です。
WBCでは2009年の第2回大会の決勝で日本に敗れ、準優勝になったのが最高成績です。
選手の大半が国内のプロ野球チームに所属していますが、ともに内野手でダルビッシュ有投手が所属する大リーグ・パドレスのキム・ハソン選手。
ヌートバー選手が所属するカーディナルスでおととし、ゴールドグラブ賞に選ばれたトミー・エドマン選手が選出されています。
また、韓国のプロ野球で2年連続で首位打者を獲得したイ・ジョンフ選手は、東京オリンピックで日本代表の山本由伸投手からヒットを2本打つなど巧みなバットコントロールが持ち味です。
日本と韓国のWBCでの対戦成績は、4勝4敗の五分で、日本にとっては1次ラウンドで最大のライバルとなりそうです。
○「チェコ」どんなチーム?
グループBの日本は東京ドームで1次ラウンドを戦います。
3月11日の第3戦で戦うのがチェコです。
チェコは今大会がWBC初出場です。
チェコは多くの選手が国内のクラブチームに所属していて、大リーグでのプレー経験があるのはアスレチックスやカブスなどであわせて11年プレーし、ホームラン通算26本のエリック・ソガード選手のみです。
また、選手の中には野球以外に本業を持つ選手もいます。
キャプテンのペテル・ジーマ選手は金融アナリスト、外野手のアルノシュト・ドゥボビー選手は高校の地理の教師、マルティン・シュナイダー投手は消防士など、まさに「二刀流」の選手たちが大会に臨みます。
○「オーストラリア」どんなチーム?
グループBの日本は東京ドームで1次ラウンドを戦います。
3月12日の最終、第4戦で戦うのがオーストラリアです。
オーストラリアはWBCに2006年の第1回大会から5大会連続の出場です。
過去の4大会はいずれも1次ラウンドで敗退しています。
昨シーズン、大谷翔平選手の所属する大リーグ、エンジェルスで5試合に出場したアーロン・ホワイトフィールド選手や、大リーグのタイガースで2016年から3年間プレーし、中継ぎとして82試合に登板したワーウィック・ソーポルド投手などを中心に初の1次ラウンド突破を目指します。
また、チームを率いるのは2000年に中日で「ディンゴ」の登録名でプレーしたデービッド・ニルソン監督です。